”可処分時間”の視点からアプローチする4つの方法

 

「2020年は可処分時間の奪い合いが加速する」と以前BLOGに書きましたが、
しかしながらその奪い合いにもいろんなアプローチ方法があるな、と最近流行りのサービスをみて思いました。

どんだけ貧乏だろうとお金持ちだろうと、1日は24時間で86400秒です。
そう考えると可処分時間にフォーカスを当てたサービスには、全ての人をターゲットにできる強みがあります。
今後ビジネスを考える上で、必ず考慮しなければならない要素になるでしょう。

 

1.面白いコンテンツを生み出す

(例:NETFLIX・Youtube・漫画・ゲーム等)

一番の王道です。
そもそも可処分時間の奪い合いが騒がれてるのは、5Gによる動画時代の到来が一つの理由に上がります。
動画の閲覧にはどうしても時間がかかります。youtuberの動画で10分前後、ドラマなら30分~1時間、映画なら2時間以上を犠牲にしなければなりません。
しかしそれでも皆が動画を見るのは、動画が快適な時間を作ってくれるからに他なりません。
NETFLIXは今年2兆円近い金額をコンテンツ予算に振り分けますが、それは世界中の人がそれだけのお金を払ってでも、NETFLIXに時間を使いたいと判断しているのです。

同じように可処分時間を使わせるコンテンツとして、漫画もあります。
漫画は豊富な情報量がありながら、そこまで頭をフル回転させなくても、読み・理解し・共感することができます。
しかも動画と違い、自分のペースで読み勧めることができます。一瞬目を話して携帯を見たりするのも容易いです。
時間を使わせるにはとても優秀なコンテンツです。

ゲームは言わずもがなですね。
先日香川県で、未成年者のゲーム時間を1時間に制限する法案が話題になりました。
もちろん条例で時間の使い方を縛ることの是非もありますが、多くの人がゲームに1時間も掛ける価値がない、と考えるならば、
反対の声はもちろん、そもそもこんな条例案が提出されることもなかったでしょう。

 

2.何もしてない時間を奪う

(例:タクシー広告・サイネージ広告・音声コンテンツ)

ネットのバナー広告やYoutube広告は、もちろん急激に市場規模を伸ばしているのですが、一つ不完全な点があります。
それはメインのコンテンツに付随するものでしかないことです。
あくまでメインの記事や動画を見たい時、視界の片隅からアピールしたり、すみやかな動画の閲覧を阻害した上で見せたりするものです。
これは正直な所、視聴者にとって「邪魔」ですよね。

そういう意味で言うとタクシー広告は健全かもしれません。
もちろん移動するという主目的に付随するものですが、決して移動を妨げるものでは有りません。
移動中、人が手持ち無沙汰にしているところを狙い撃って、広告を見せているのです。

こういった”スキマ時間”を狙う手法は今後増えていくでしょう。
中国では、人がエレベーターに乗ってる数十秒間のために、サイネージ広告がエレベータ内につけられています。
(日本でも一部都心ではもうやっています)

たとえ数秒間でも、1日に何百人・何千人が利用するならそこには大きな価値があります。

 

3.時間を短縮する

(例:動画の倍速再生)

これだけ魅力的なコンテンツにあふれていると、だんだん気づくことがあります。
「あれ…24時間じゃ足りないぞ…」と。
見たい動画が1時間あるのなら、なんとかして1時間、自由な時間を捻出しなければなりません。

…と私も思っていたのですが、もう一つ方法があります。
1時間の動画を30分で見てしまえばいいのです。

「倍速じゃ頭に入らない!」
「コンテンツ制作者への冒涜だ!」

と思われますか?
しかし10代の若者の間では、動画の倍速再生が当たり前になっている事実をご存知でしょうか。

彼女たちが倍速で視聴する動画には、ある傾向がある。「友達の間で話題のドラマとかあったら、話についていくために見たい。でも時間がない」という。特にLINEやTwitterなどのSNSで話題になっている動画コンテンツは、なるべく見たいと考えるようだ。

参照:(https://japan.cnet.com/article/35148371/

確かに、トーク番組で1時間出演者が喋っていたとしても、内容さえ理解できれば、同じ1時間を費やす必要はありません。
もし倍速で消化できれば、1時間の番組を2本同じ時間で消化することができます。
コンテンツ制作者にとっては「なんてことを!」と思うかもしれませんが、逆に言えば倍速にしてもわかりやすい動画や、簡潔にまとめたバージョンを作る等、これをチャンスに変える方法も検討しましょう。

 

4.時間を作ってあげる

(例:uber eats・家事代行・時短家電)

これは3と重なるのですが……

例えばuber eats、料理を作る時間、ももちろんなくしてくれるのですが、何より「食べに行くまでの時間」もなくすことができるのは大きいです。
家にいて「今すごくマックが食べたい!」となった時、
着替えて(女性ならお化粧もして)、移動して、注文して、受け取って、また移動して……殆どの人は40分以上掛かるかと思います。
しかしuber eatsなら300円程でその手間と時間をなくすことができるのです。

同じく大変需要があるのが「家事代行」業です。
これは数年前から話題になっています。
2018年に「家事をして欲しい人と家事をする人」をマッチングするサービスをDMMがやっていたのですが、その終了理由は「需要が圧倒的に多すぎたため」でした。
「家事を行う側」の供給が全く足りなかったのです。
ちなみに現在、都内で家事代行サービスを頼もうとすると、最低でも1時間2,000円代、中には8,000円を超えるところもありました。
かなり需要が高まってるようですね。

また、更に時短家電にも注目が集まっています。


↑時短家具を勧めるツイート。10万件以上のいいねがついてます

先日発売になったツインシェフ(カレーとご飯を同時に調理できる自動調理鍋)もtwitter等で話題になりました。

AIやIoTが進歩すれば、家電は更に機能を増し、時短の役に立つかもしれません。

 

時間は更に足りなくなる

先日AmazonPrimeに、NHKオンデマンドが追加されました。(追加料金有り)

それを聞いた時、数々の番組を「みたい」と思いましたが、同時に「大河ドラマや連続ドラマを、全部見るだけの時間はないな」とも思いました。
例えば2000年の大河ドラマ「葵 徳川三代」を見ようとします。1話44分(1話は85分)で42話あるので、全部見終わるには31時間以上かかります。

更に自分はnewspicksやNetflixも契約しています。
読みたい本もいっぱいあります。
しかし全てを消化しきるための時間を考えると、日々の忙しさを通り越して、人生の短さまで考えてしまいます。

これだけ魅力的なコンテンツが低コストで手に入る時代です。
如何に「可処分時間を増やすか」という点を、企業も個人も考えていく必要があると思います。

どんだけ貧乏だろうとお金持ちだろうと、1日は24時間で86400秒です。
そして生まれてから死ぬまで、おおよそ29,000日しかありません。

お金を稼いで時短できるサービスや機器を買うか、働く時間を削って自由な時間を作るのか、
働いてる時間自体から喜びを感じられるようにするか、もしくは頭を使って時間もお金も両方手に入れるか。

各自選択を迫られる時代になってきたと思います。
時間を巻き戻すことはできませんので、後悔のない選択をしたいものですね。