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「SEO」を気にするぐらいなら、「EAT」を気にしよう

ホームページの制作において、切っても切り離せないのが「SEO」です。

せっかく作ったホームページも、検索で上がってこなければ効果がなかなか期待できません。

しかし現在において、皆さんのイメージする「SEO」は、そこまで意味が無いかもしれません。

そもそもSEOとは?言葉の意味

そもそもSEOとは何でしょうか。

割と多いのが「なんかすごいことをして検索順位を上げてくれる技術」と認識している方、

また、次に多いのが「外部からリンクを貼ったり、h1タグを入れたりして検索をあげる方法」と認識されてる方。

完全に間違いとも言い切れないのですが、SEOは”Search Engine Optimization”-「検索エンジン最適化」の略となります。

つまり、「検索エンジンから流入数を増やすために、ホームページを最適化すること」それ自体をSEOということができます。

実際のところ最適化って何をすればいいの?

以前でしたら「リンクを貼ってもらう」「たくさんキーワードを入れる」等の手法が取られていたのですが、作為的にこれをやると現在ではかえって検索順位が下がります。

また、「とにかく文字数を多く!長いコンテンツを!」という手法が取られた時期も有りましたが、最近ではGoogleが「長いコンテンツを評価する法則・規則はない」とアナウンスしています。

結論を言ってしまえば「見る人に有益なコンテンツを掲載する」ことです。

「それはそうだ」と思いましたか?しかしGoogleは事あるごと「これが唯一の法則」とばかりに提示しています。

これはGoogleが掲げている「10の事実」の中で、最初の一つに挙げられている以下のものとも辻褄が合います。

1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。

しかしながら「見る人に有益なコンテンツ」といっても、一概に意味を考えるのは難しいですよね。

「システム会社」の検索順位を上げるために、「上手な煮物の作り方」等を載せたとしても、決して順位があがるとは思えません。

そこでGoogleは「検索品質ガイドライン」というものを出しています。

https://static.googleusercontent.com/media/www.google.com/en//insidesearch/howsearchworks/assets/searchqualityevaluatorguidelines.pdf 注意:PDFファイル

しかしながらこれがとても長いし英語だしで、全てを把握するのは難しいです。

そこで基準の一つとしてあげられている「E-A-T」これだけまずは勉強しましょう。

EATとは?

EATとは”Expertise, Authoritativeness, and Trustworthiness ” – 「専門性・権威性・信頼性」の略です。

専門性とは - 専門家である必要はありません

まず専門性ですが、何かしら専門家の肩書を持っている必要はありません。

ガイドラインの中ではこのように書かれています。(意訳しています)

多くの人が、製品の非常に詳細で役に立つレビューを書いたり、レストランについてフォーラム、ブログなどでヒントや実体験を共有しています。
それらの人たちは、実体験に基づく専門家であると考えることができます。

そのコンテンツを作成している人が、内容に「専門性」をもたせるだけの経験・種類・量があるならば、私たちはこの「日常の専門知識」を評価します

たとえアルバイトの方であっても、仕事で何かに対する経験や知識を数多く保有しているならば、それは「専門的知識」と呼ぶことができます。

また自身が詳しくなくても、統計や専門家が書いた書物を綿密に調べ、そこから得た結果を自分の言葉でわかりやすく記述するなら、それは立派な「専門的知識」でしょう。

逆に何かの専門家だったとしても、他のページにいくらでも書かれているような、表面的な薄っぺらい記事ではあまり評価されない、ということでもあります。

権威性とは - 大事なのはサイトの権威

権威性は少し難しいですね。

この場合の権威は、例えば「医学界の権威」等が書いてる記事が上に上がる…というのも間違いはないのですが、「サイト全体が築いてきた権威」とみなしたほうが良さそうです。

例えば同じぐらい優れた記事で、同じぐらいしっかりと構築された、Aというページと、Bというページが合ったとしましょう。

Aは日常のことを主に記載した個人のブログ、

Bは常日頃から専門的な情報を定期的に発信してきた情報サイト、の中の1ページだとしましょう。

この場合、Aには特に記事以上のものはありませんが、Bのページには、サイト全体で築き上げてきた「権威」があります。

もちろん、これまでに発信してきた記事の内容だけでなく、肩書や被リンク、実績等も関係しています。筆者や責任者は匿名ではなく、ちゃんと実名を記載したほうが良いです。

これまで築きあげてきた「ブランド」という考え方だとわかりやすいかもしれません。
その分野に興味を持つ人からどのぐらい支持されているか、そういった指標になります。

信頼性とは - 見る人の目線に立った設計

ホームページがユーザーの利益を考えて設計されているかどうかも、大事な要素です。

マーケティングに必死なあまり、誤った医学上の知識等を載せるべきではありません。(例:この食品しかこの病気には効かないんです…等)

また、画面を覆い隠すほどの広告を貼ったり、ショッピングカート付きのサイトなのに、決済ページにSSL(情報を暗号化する手法)が導入されていない場合等は、顧客に対する信頼性を裏切る行為です。

こういったサイトはGoogleから評価を受けることができません。

特にYMYL(Your Money, Your Life)と名付けられている「お金に影響するもの」「生活(健康・安全等)に影響するもの」に関しては注意が必要です。

このカテゴリはGoogleから厳しい目で審査されます。載せるときには、それが信頼できる内容であることを示すため、参考資料等を積極的に掲載しましょう。
「いい話を聞いた!」と儲け話や健康法等について、安易に書いてしまわないで下さい。

決して裏をかける物ではない

昔は「Googleを騙すためにたくさんのサイトからリンクを貼る」行為や、「背景色と同じ色でキーワードをたくさん羅列しておく」手法等が取られましたが、Googleはとっくにこれらを遮断しています。

また、一言で済むような内容をひたすらだらだらと長くしてみたり、いかにも人が好きそうな偽情報を記載することも、すでにGoogleは見破っています。

その手法全てが明かされているわけではありませんが、すでにGoogleは「人間よりしっかりと内容を把握している」と思って良いのではないでしょうか。

たとえ裏をかく手段が合ったとしても、すぐにまたシステムが更新されて、価値あるページが上位になるよう修正されるでしょう。

その点、「見る人に有益なコンテンツを掲載する」ことは、誰からも批判されません。

見る人に喜んでもらえますし、信頼を得る事ができます。何より、Googleの目指すところを共にする形になるため、正当な評価を受けることができます。

もちろん、Googleが推奨している構築方法や、閲覧速度、表示手法等は、制作会社の私達が最大限頑張らせていただきます。

しかしながら、もし順位を少しでも上げたい、と願っておられるのであれば、そこには専門的な知識や権威・信頼性が必要です。

コンテンツの原稿や、ブログ記事を書かれる際には、是非「EAT」を念頭において書かれることをおすすめします。

Published by
安藤隆史