5G、実際どのぐらいのスピードが出てるの?(アメリカ編)

5Gの利点として、やはり一番の目玉としては「ダウンロード速度」が挙げられると思います。
しかし、「実際にそこまでの速度はでない」「有線のほうが速い」という声があがるのも事実です。

なので、実際にどの程度速度が出るのか、すでにサービスを開始している地域(今回はアメリカ)の実測値をまとめてみました。

参考値に日本の4Gと有線LAN

4G(LTE) 福岡県 NIFMO(MVNO)のスピードテスト結果
有線LAN 福岡県
フレッツ光マンションタイプのスピードテスト結果

ダウンロード速度は4Gが86Mbps、有線LANが209Mbps出ました。
では5Gの実測値を見てみましょう

アメリカ5Gの実測値

シカゴ ベライゾン

1837Mbps
はやいです。MVNOの20倍以上出ています。有線LANとも比較にならないスピードです。

シカゴ ベライゾン

1189Mbps
同じくシカゴのベライゾン回線ですが、先程の結果に比べると幾分落ちるようです。
しかし4Gの10倍程度は出ていますね

この動画では、各種キャリアのテスト結果を比べています。
複数の結果が出ているので、一部を引用します。

ベライゾン:1508Mbps
AT&T:1762Mbps
T-Mobile:579Mbps

ベライゾンとAT&Tはそれなりの数値ですが、T-mobileだけはかなり速度が落ちています。

なぜT-mobileだけ遅いの?

気になったのでT-mobileの5Gテストを追加で探してみました。

ニューヨーク T-mobile

582Mbps
やはり他に比べると速度が落ちます。

なぜこのような差が出るのか、
実はT-Mobileの5Gは低帯域を使った5Gのため、あまり速度がでないのです。
人によってはT-mobileの5Gのことを「4.9G」と呼んでいます。
代わりに広範囲で、障害物に強い速度を提供することができますが、LTEとそこまで変わらない速度の場合、若干ありがたみが薄れるでしょうか。

日本のキャリアがそのあたりをどのように処理してくるのか、まだわかりませんが、下手に広範囲対応を謳って5Gの印象を損なうよりは、限られた地域からでもいいので速度の革命を起こしてくれるほうを私は望みます。

Published by
安藤隆史