コラム

SNSを生かして会社経営を行う方法

みなさんの会社はTwitterを利用していますか?Twitterは日本だけでも数千万人を超える人が利用しているSNSですが、利用者は個人だけでなく企業もアカウントを運用し、SNS運用を仕事にする会社があるほどです。今回は、会社経営におけるTwitter活用におけるメリットとデメリットをご紹介するとともに、企業におけるTwitter活用方法をご紹介します。

なぜ、いまTwitterなのか

ここ数年で、Twitterを活用した経営を行う企業が増えています。そもそも、いろいろなSNSがある中でなぜTwitterが選ばれているのでしょうか?

 Twitterが選ばれる最大の理由は、「情報の発信力・拡散力」にあります。他のSNSと比べて、Twitterはオープンです。登録さえすればすぐに「つぶやく」ことができますから、情報発信がとても簡単にできるのです。また、ボタン一つで「いいね!」や「リツイート」をすることができますから、誰かがその情報を「リツイート」すれば、すぐに広がっていきます。近年、この発信力と拡散力を活用して、商品だけのアカウントも存在するほどです。これほどに「情報の発信・拡散」が簡単にできるツールは他にないでしょう。

また、最近では経営者がTwitterを通じて仕事をする上で、大切にすべきことや役に立つ情報などを発信することが多くなっています。社長や経営のトップ自らが情報や考えを発信することで、世の中の共感を得て会社の価値を上げていくことが可能なのです。この「社長の情報発信」は社長の投稿を見た社員にとっても大切で、社長の最新の考え方や動向を知るきっかけにもなるので、直接社長と話をするまでもなく会社の方向性を理解することができます。そういった意味でも、会社経営においてTwitterを活用しない手はないのではないでしょうか。

 さらに、Twitterを活用した広報活動はとても効果的であり、コストがそこまでかからないことが挙げられます。プロモーションをしようと思えばお金がかかりますが、普通に投稿するだけならお金はかかりません。かかるとすれば、Twitterを運用する人の人件費だけでしょうか。また、Twitterは写真や動画を投稿することが可能ですから、実際に使っている様子を撮影して投稿することが可能であったり、企業のHPや商品のLPへ誘導したりすることが手軽にできます。ただし、あくまでもHPやLPをしっかり作っておくことが必要です。Twitterは一つの投稿で140字という制限がありますので、注意しましょう。逆に言えば、企業アカウントがうまく運用できている人は、この140字の制限内でしっかり伝えたいことを発信できているのです。

最近では「Twitterの中の人総選挙」が行われるほど、企業アカウントは人気が出てきています。もちろん、こういった人気のあるアカウントは、自社の商品を宣伝するだけでなく、いろいろなことにアンテナをはり、見る人の心を掴む投稿をする中でさりげなく自社の商品を宣伝するなど、とてもうまく運用していると言えます。また、Twitterはあくまでも広報です。Twitterの企業アカウントが一人歩きしてしまわないように気をつける必要はあるでしょう。

Twitter活用のメリット・デメリット

ここからは、Twitterのメリットとデメリットについてです。

Twitterの良いところは上記の通り、「情報の発信力・拡散力」にあります。多くの人が利用しているTwitterですから、何か良いことが「バズる」と(情報が一気に拡散され、多くの人に注目されるようになること)、Twitterを利用していない人の耳に入ることもあります。最近では、Twitterで「バズった」ことがテレビの情報番組などでも取り上げられることがあり、そこから企業や商品への問い合わせが爆発的に増えたなんていうことは珍しくありません。また、Twitterはいろいろな人が活用していますから、企業としてスポット的に必要な人材が必要になった時や緊急事態(飲食店で急な予約のキャンセルがあった時など)に、S O Sを出すことによってそれが一瞬で拡散され、みんなが助けてくれることもあるのです。

 逆に、「発信力・拡散力」がアダとなることもあります。自分が面白い、良かれと思って発信した情報が世間的な反感を買い、不特定多数から叩かれてしまうことがあるのです。いわゆる「炎上」と言われる現象ですが、一度「炎上」が起こってしまうと収束に長い時間とお金がかかったり、場合によっては収束せずに会社が立て直せないような状態になったりしてしまうことが多々あります。数年前から、社員やアルバイト・パート限らず従業員全員に対して「SNSに関する研修」や「SNSを利用するにあたっての注意事項」、「会社に関することを発信しないことの誓約書」などを書面にサインして残す企業が増え、今ではほとんどの企業でそういった対応が行われています。発信力・拡散力が強いが故に起こってしまうことですが、何気ない投稿一つで会社が傾いてしまうことがあるのは恐ろしいですね。

Twitterを活用した企業活動の一例

企業経営におけるTwitterの活用は有益なことがとても多いのですが、最近は「Twitter採用」なる新しい採用形態があります。「Twitter採用」とは、Twitter上で自分のプロフィールや技術・希望年収・勤務地などを書いてハッシュタグ(Twitter上で情報を検索するときにタグ化するためにつける記号)を使って投稿することで、様々な企業の採用担当者の目に留まり連絡がくるというものです。採用担当側からすれば、今までの採用活動で出会えなかった人材を発掘することができますし、求職者側からすれば思いがけないチャンスが舞い込むことがあるため、双方にとってメリットがあるのです。さらに、企業の日々の活動や社長の考え方などを投稿しておくことで、求職者へのアピールをすることができますし、就職活動を控えている学生への広告になり得るのです。また、Twitter上では社長と営業担当が交流したりすることも可能で、思いがけないところから契約をゲットするチャンスがあります。今までのように電話でアポイントを取ることも大切ですが、Twitterを活用している企業の中には、Twitter上で意気投合してそのまま食事をしたり話し合いをしたりする機会を得ることができるのです。

これからTwitterを活用する方へ

ここまで、企業においてTwitterを活用するメリット・デメリットや活用例などについてご紹介しました。最後に、これからTwitterを活用しようと思っている(アカウントはあるけれど活用できていない方含む)へアドバイスをしたいと思います。

 まず、プロフィールをしっかり設定することです。アカウント写真やヘッダー画像をちゃんと撮影しましょう。さらに、自己紹介欄を見やすく書くことです。気になるアカウントがあったとき、プロフィールや写真をみた第一印象はとても大切。特に、Twitterにおける企業の顔になるわけですから、手を抜いてはいけません。

 次に、ガンガン投稿しましょう。1日10投稿くらいが目安です(朝・昼・晩3つずつ投稿するイメージです)。現在、Twitterを利用している人は何千万人の単位です。その中で企業アカウントもとても多く存在しています。他の人の目に留まるようになるためには、まずは投稿数で稼いていく必要があるのです。これは、「今日のお昼ご飯は○○でした!」とか「夕焼けが綺麗でした!」とか、そんな投稿ではなく「お役立ち情報」や見た人が「おぉ!」と思うものを投稿することを心がけましょう。しかし、最初はとても難しいと思いますから、いろいろな個人や企業の投稿を「引用リツイート」して、自分のコメントとともに投稿するのです。そうすれば、いろいろな人に見てもらえます。そこから、自分をフォローしてくれる人が増えてくるはずです。まずは、「投稿して人の目に留まるようになること!」これが重要です。

ぜひ、御社の広報活動にTwitterを取り入れてみましょう。そして、アカウントが眠っている企業さん、今こそ目覚めるときです!

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