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コロナはいつ終息するのか 多数の説を検討してみる

刻々と深刻化していくコロナウイルスのニュースについて、人々は疲れを感じ始めています。
多くの人は何週間も家で過ごすことに慣れていません。インターネットが発達していたことは幸いですが、1ヶ月単位で時間をつぶすには、まだまだ魅力にあふれているとは言い難いです。

とにかく今全世界の市民は同じ想いでいることでしょう。「コロナはいつ終わるのか」と。

正直に言うと完璧な回答はありません。
まだ人類すべてが戦っている最中です。有名な説を取り上げますが、どれも正解でないかもしれません。
しかし仕事にしろ、人生の指針にしろ、何かしら仮定して動かなければ何もできなくなってしまいます。
それぞれの仮定について落ち着いて考えてみましょう。

6月には終わる説

まずは楽観的な説を取り上げたいと思います。この騒動は5月下旬には終わる、という説です。

例えばビル・ゲイツは先日、アメリカのニュースチャンネルのインタビューで、「6月頃には一度ある程度元通りになる」と述べました。

Watch CNBC’s full interview with Microsoft co-founder Bill Gates on past pandemic warnings(英語)

最近のビル・ゲイツについてあまり知らない方のために述べておくと、ビル・ゲイツ氏はただのwindowsをつくった人や、ただのお金持ちではありません。
MicrosoftのCEOを退いた後、妻のメリンダ氏と共に財団を設立。途上国での衛生問題や、ワクチン・医薬品・医療制度の普及、そして感染症の防止を行ってきました。
特にポリオでは、どのような手法を取れば最も効率的に封じ込めを行うことが出来るか、地元の風習や部族の集計等、複数の観点からアプローチし、実績を残しています。(これについてはNetflixの「天才の頭の中:ビル・ゲイツを解読する」のパート2を見ることをおすすめします)

更に同氏は、2015年のTED「The next outbreak? We’re not ready(次の疫病大流行(アウトブレイク)が来たら?私たちは準備が出来ていない)」で、核戦争よりも「空気感染するウイルス」こそを最も恐れるべきであると述べています。まさしく今の状況を的確に予測しているのではないでしょうか。

紹介が長くなりましたが、ビル・ゲイツ氏はもはや衛生・疫病に関して、最も詳しい実業家と言えます。

その氏が、とり得る手立てとして「6週間から10週間」に及ぶ隔離処置が唯一の策であること。それらの策を忠実に行った場合、20日後には前向きな結果が見えてくる、ことを述べています。
そして万事うまく行けば、6月頃にある程度元通りになるという見解です。

ただし問題もあります。同氏の予測では6月の改善はあくまで一時的な改善です。製造業や商業施設の一部が復活し、学校も秋には再開することが出来るでしょう。

しかし人類がコロナに打ち勝つにはワクチンが開発され、多くの人に行き渡ることが必要であり、その期間はうまく行って「18ヶ月後」とも述べています。
それまでは一部の活動は制限されたままでしょう。

同じような説としては、ブラジル保険省が「4・5月にピーク・流行は9月まで」と予測しています。
また、大流行したスペインでは、新規感染者や死者数の伸びに鈍化が見られ、収束が近いのではないか、とも予測されています。
……一見前向きなニュースではありますが、多数の死者を出した故に、早くウイルスが広まり減少に転じているという、あまり喜べない理由でもあります。

なお、同じように感染者が減少した例として韓国もあります。こちらは比較的成功した例と言えるかもしれません。徹底的な感染者の情報収集・公開により、クラスターの根絶をうまく行えています。

ただし、「終息宣言」はそのままパンデミックの引き金となりかねません。「本当に収束するまで」は細心の注意が必要なので、本当に6月で自体が好転したとしても、元の生活を戻すには今しばらく時間が必要でしょう。

18ヶ月以上掛かる説

先程ビル・ゲイツ氏が述べたとおり、コロナウイルスを「終息」させ人類が徹底的に元の生活を取り戻すためには、ワクチンが不可欠です。
このウイルスの被害を無視したまま、元の生活に戻るのはほぼ不可能でしょう。
ビル・ゲイツ氏はワクチンの開発期間には18ヶ月以上かかると述べています。(同氏は少しでもその期間を短くするため、確定していないワクチン7種の工場を並列で製造開始しています

概ね他の科学者も、同じ見解のようです。
英国の主任科学顧問であるパトリックヴァランス氏、米国の対応者であるアンソニーフォーチ氏等も、同じく12~18ヶ月程度を予測しています。

「もっと早く発見できる」という声もいくつかありますが、確かにワクチンを発見するだけならできるかもしれません。しかし、ワクチンを流通させるには、各種テスト・動物実験・そして臨床試験に入ります。
臨床試験では健康な人間への影響・第二層、第三層試験・そして実際にウイルスが蔓延している箇所での試験的運用を行う必要があります。
(参照:https://www.theguardian.com/world/2020/apr/12/when-will-we-have-a-coronavirus-vaccine)(英語)

これらすべてが上手く行った時、初めて全世界へワクチンとして流通が可能となるのです。

「そんな試験はすっ飛ばせばいい」と考えるかもしれませんが、これでもだいぶ短縮しているのです。本来ワクチンは10年・20年というスパンで流通することも珍しく有りません。
最低限必要な試験だけ行って、それでもリスクを負いつつ開発するのに必要な期間が18ヶ月なのです。
あまり暗いニュースを書くのも気がすすまないのですが、この「18ヶ月」という数字ですら理想的なスケジュールであることを受け止めましょう。

なお、現在注目されている「アビガン」や「ヒドロキシクロロキン」等の既存治療薬に関しても、コロナウイルス患者に使用してよいか、という点に関してはある程度時間を掛けて検証する必要があります。
現状、多くの論文で問題が見つかり、完璧に検証された治療薬は見つかっていません。

多くの研究者が全力で戦っていますし、彼らに敬意を払わなければなりません。しかし何事も大きなことを成すには時間が必要です。

コロナと共存していくしかない、とする説

「withコロナ」という単語が最近多く聞かれます。初出はわかりませんが、日本では落合陽一氏が主に使い始めたと認識しています。

病理的に人類がコロナと共存していく必要があるか、これはわかりません。未だ戦いが始まったばかりだからです。
悲観的なシナリオでは、もちろん永続的に戦う可能性もありますが、その可能性が特別有力な訳でもありません。

しかしながら「経済的な面」では、もはやコロナ前に戻ることが難しい、という説は一定の説得力があります。

”コロナ以前”、多くの営業マンが東京大阪間、更に遠い地方まで、交通費を経費で落とし出張していました。それが「最適な方法」であり「誠意あるやり方」だったからです。

しかし現在、zoomやオンラインの営業ツールを用い、画面越しでの営業が主となっています。会いに行って接触するのが「失礼」となってしまったのです。
これは大きなパラダイムシフトです。

実はこの変化、双方から良い点が数多く寄せられています。営業マン一人あたりの1日に訪問できる会社数が倍近く増えました。移動費・宿泊費・人件費と多くの費用が節約できます。
今まで訪問を受けていた方も、簡単にスケジュールの移動ができたり、短時間で打ち合わせを済ますことが出来たりと利点は数多く存在しています。

もちろん会うことの意義はこれからも存在するでしょうが、すべてがコロナ前に戻る、というのももはや考えにくいほど急速に変化が進んでいます。

営業マンの変化1つとっても、その他に波及する影響は数知れません。ビジネスホテル・新幹線等の移動手段・接待用の施設等、多くのサービスに継続的な影響が及ぶでしょう。

更に世界は「第二・第三のコロナ」へも備える必要があります。外国人旅行客や、人々の行動経路に関するプライバシー、マイナンバーによる支給制度等、万一新しいウイルスが流行り始めた場合に備え、全てに見直しが必要です。
そういった面を考えると、コロナが終息したとしても、コロナ前の世界とは打って変わった、新しい世界が広がると言えます。
それがコロナと共存する世界、「withコロナ」の世界です。

2ヶ月後に解決する問題・2年後に解決する問題・戻らない変化それぞれが存在する

コロナがいつ終わるのか、それぞれの説を取り上げてきましたが、各説は相反する説というよりも、各分野によって結論が違うというほうが正しいかもしれません。

9月には学校が再開し、工場なども動き出すかもしれません。しかし海外旅行は今年は難しいかもしれませんし、大規模なコンサートはまだまだ先かもしれません。
しかしいずれにせよ、コロナによる変革は始まってしまいました。

コロナ前ですら、2020年は大きな分岐点と言われてきたのです。5Gはスタートしましたし、シンギュラリティは目前だと言われていました。
そういった観点を考えると、コロナ前の生活を懐かしむのではなく、コロナがあった上でどのような手段を取れるか、どのような生活を送ることが出来るか、考えるほうが建設的です。

今医療に携わる人は、毎日必死に戦ってくださっています。
ならばそれ以外の人達には2つの義務があると思います。
1つは医療に携わる人の言葉をきちんと聞くこと。
そして、コロナ禍の中でも幸せに暮らすことが出来るよう、社会をより良くしていくこと。この2つです。
withコロナ社会の一端となれるよう、皆でできることを考えていきましょう。

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堤美智子
堤美智子
9 月 前

新型コロナウィルス終わって欲しい

 匿名
匿名
8 月 前

コロナ失せろ

 匿名
匿名
8 月 前

コロナのせいで全て失った

 匿名
匿名
8 月 前

コロナで休校が長引いています
このままでは進路にも
影響を及ぼしかねそうで
心配です

 匿名
匿名
8 月 前

今年中は学校再開は難しそうです。
2021年の5月以降再開になるかも

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