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燃料費低下によりスエズ運河を迂回する船が現れる

エジプトのスエズ運河は、ヨーロッパとアジアをつなぐ画期的な海路です。
スエズ運河があるからこそ、はるか南半球の端、南アフリカの喜望峰を通るルートを通らずに、地中海から紅海へ出ることができます。

しかしながら、歴史的な燃料費の低下に伴い、スエズ運河ではなくわざわざ南アフリカを通って荷物を運ぶ船が現れたとのことです。
しかもその経路を選ぶ船は少数ではないといいます。

そのため現在スエズ運河の運賃は、払い戻し(リベート)を増やすことで実質値下げされています。
経路等によって異なりますが例えば北西ヨーロッパからスエズ運河を経由し、マレーシア東部に向かう場合、6%の通行料削減が行われるとのことです。

一部の予測では、これらの迂回を選ぶ船舶のために、スエズ運河は1000万ドル(10億円)程の収益を失うとのことです。
しかしながら、それもあくまで予想に過ぎません。
コロナウイルスによる世界同時不況にありながら、スエズ運河の運営は好調です。
2020年最初の4ヶ月をみても、前年同期 – 18億7000ドルよりも多い19万1100万ドルの収益を記録しています。

スエズ運河を通るタンカー

今後どのように情勢が変わっていくかはわかりませんが、コロナ禍のひどい中でもスエズ運河のトラフィックは変わらなかった事を見ても、そこまで悲観するような事態ではないでしょう。

参照:https://gcaptain.com/suez-canal-set-to-lose-10-million-from-ships-taking-the-long-route/

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