任天堂の大人気ゲームハード「switch」にて海賊版のゲームプレイできるようにする改造デバイスが存在しますが、それらの販売を行っている小売店に対し、任天堂が訴訟を起こしています。
元々の改造デバイスは「Team-Xecuter」というハッキング集団が開発したものです。同集団が作った「SX Pro」という製品は、「SX OS」というOSをswitch内にインストールし、ユーザーは「switch用に作られた海賊版ゲームをほぼ全て無料でプレイすることが出来る」とのことです。
当然任天堂にとっては不利益な製品ですし、いくつかの法令に違反する可能性もあります。
訴訟内で任天堂はこのように語っています。
“The scale of potential harm from Defendants’ trafficking in the SX Core and SX Lite is astounding, threatening the circumvention of the Technological Measures protecting more than 35 million additional Nintendo Switch and Nintendo Switch Lite consoles currently in the marketplace (on top of the 20 million pre-June 2018 Nintendo Switch consoles),”
https://arstechnica.com/gaming/2020/05/nintendo-goes-to-court-to-stop-sale-of-new-switch-hacking-tech/
被告によるSX CoreとSX Liteの密売による潜在的な被害の規模は驚異的であり、現在市場に出回っている3,500万台以上のNintendo SwitchとNintendo Switch Liteコンソールをさらに3,500万台以上保護する技術を脅かすものである
ちなみに、SXの最新モデルの場合、Switchを開き、SDカードリーダーを含むパーツをはんだ付けする必要があるとのことです。
なお、かつて同じような製品では、ニンテンドーDSやゲームボーイアドバンスを、ゲームを購入せずに使うことが可能となる「マジコン」が存在しました。
これらについても、輸入販売会社等を相手に任天堂が訴訟を起こし、2013年には、9562万円にも及ぶ損害賠償金の支払いが命じられました。
日本以外でも裁判は起きて、イギリス等では、販売したものに対して懲役12ヶ月の実刑判決もくだされています。
※著作権法に抵触する可能性の高い製品です、決して使用を試みないようにしましょう。