福岡県北九州市にて、27日(水)、新たに8人の新型コロナウイルス感染者が確認されました。
注目すべき点として、北九州市では3週間もの間、1人も陽性反応はでていませんでした。
陽性確認日 | 概要 |
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4月30日~5月22日 | 計589件検査を行った結果、陽性0件 |
5月23日 | 16件検査を行った結果、陽性3件 77~79例目 |
5月24日 | 6件検査を行った結果、陽性3件 80~82例目 |
5月25日 | 26件検査を行った結果、陽性6件 83~88例目 |
5月26日 | 陽性2件 |
5月27日 | 陽性8件 |
前回示したとおり、緊急事態宣言解除となる基準(直近1週間の陽性者が人口10万人あたり0.5人程度)は大幅に超えてしまっている状況です。
今後も追加の感染者が確認される可能性は高いと言えます。
西村康稔経済再生担当相が示している「緊急事態宣言 再指定の基準」は以下のとおりです
(1)直近1週間の新規感染者数が人口10万人中5人以上
(2)感染者が2倍になる倍加時間が10日以内
(3)経路不明が半数以上
参照:https://www.sankeibiz.jp/macro/news/200526/mca2005260833007-n1.htm
1については、北九州市単体で見ると48人がボーダーラインとなりますが、現在5日間で22件です。
もし今後も1日8人ずつ陽性患者が出た場合、ボーダーラインを超えることになります。
ただし、これが都道府県別で判断する場合、県全体で255人がボーダーラインとなりますので、しばらくは大丈夫かもしれません。
2については、北九州市では3週間の間陽性者が0でしたので、まだ計測が難しいです。
ただし、1日の感染者確認数は残念ながら増えています。正直まったく楽観視できない状況です。
3についてはほとんどの感染者の経路がいまだわかっていません。
会見内でも、”現在聞き取りをしている範囲では”、濃厚接触者以外、3密や特定の場所にとどまってなどの共通点は確認されていないとのことです。
こういった感染者が多く発見された場合、「クラスターの発見」が疑われますが、市内の特定の場所からだけではなく、あらゆる場所から陽性患者が確認されているとのことです。
早急な結論を書くことは避けますが、即急な解決ができるか非常に不透明な状況です。
北九州市としては、専門家のクラスター班とも連携して調査をすすめるとのことです。
会見はNHKにて配信が行われています。
https://www3.nhk.or.jp/news/realtime/rt0003056.html?utm_int=all_contents_realtime_001