6円の税金未払いにより家を失いかける（アメリカ）

税金を6セント（約6円）払っていなかっただけで、家を失いそうになった人がいます。

9月9日、アメリカニュージャージー州にあるグレン氏の家が、役人によって競売に出されました。これは、彼女が税金で負っていた小さな借金が300ドル以上になり、利息と管理費がかかったからだと報じられています。

この女性の話は、女性の娘であるスヘイさんがソーシャルメディアに投稿したことで話題になりました。
スヘイさんは、「母親がなぜ6セントの借金を支払えなかったのか、職員たちは不思議に思わなかったのか」と、市の想像力の欠如を非難。スヘイさんが母親の状況を知ったのは、家が売りに出された後だそうです。

「母は、“私の家は大丈夫？荷造りしないといけないの？どこに住めばいいの？”　と、１日に何十回も電話してきました。母は、少なくとも一度は徴税人から警告の電話を受けましたが、アルツハイマー病のせいで忘れてしまっていたようです。」

「どうやら徴税人が彼女に電話をかけてきたようです。彼と話した時に何かおかしいと気づいたと言っていました。そう、彼女は理解していなかったのです。私が、『6セントの借りがあるから今日母の家を売るのね』と聞くと、 彼は『6セントだよ！』と言いました」

スヘイさんは、市長に連絡し、謝罪したといいます。
シチリアーノ市長は、「当然、町が６セントのために、家を売りに出すのは本当に恥ずかしい。馬鹿げている」と言いました。

その後スヘイさんは母親の借金を返済し、家は競売から外されましたが、そもそも売りに出されたことにまだ憤りを感じているといいます。
「パンデミックの時など、どれだけの人がこの強欲で壊れたシステムの犠牲になっているのでしょうか？」とスヘイさんは訴えています。

市長は、州の上院議員に連絡を取り、「競売に至る税金滞納について、閾値を設けることができるかどうか」を議論していると、報じられています。

（参照：https://www.foxnews.com/us/nj-woman-nearly-loses-home-because-she-owed-6-cents-in-back-taxes-reports-say）