山間部での負傷者のもとに、救急隊員が短時間で到着することは容易なことではありません。
ヘリコプターを利用すればそれも可能ですが、全ての場合にヘリコプターを呼ぶことは困難であり、現実的ではありません。
グラビティ・インダストリーズ社は、ジェットスーツを活用することでこの課題に挑んでいるようです。
山間部で負傷者が発生した場合を想定し、山岳救助隊との訓練が行われました。
山間部の麓に車両に乗った救急隊員が到着しましたが、そこから負傷者までは徒歩で25分の道のりです。
1分1秒を争う救急の現場で、負傷者の元にヘリコプターなしで急行できる方法があれば、どんなに素晴らしいでしょうか。
車にも搭載可能で即座に装着可能なジェットスーツが、それを実現する可能性があります。
ジェットスーツを着た救急隊員は、自らの操作で空に浮かび上がることができます。
徒歩では回り道をしなければいけない壁を越えることができ
山岳の険しい道を歩むことなく、一気に進むことができます。
そして徒歩では25分かかる負傷者の元に、わずか90秒で到着することができました。
到着後は素早く負傷者の診断と応急処置を行うことができ
即座に負傷者の負傷状況など、診断結果を救急隊全体に共有ができるようになります。
そして必要に応じてレスキューヘリコプターを呼ぶことが可能になり
緊急性の高い負傷者に対して、迅速な救出が可能となりました。
今回の典型的なシナリオの訓練で、ジェットスーツの機動力が救急隊員をサポートできることが確認できたようです。
これまで現場に急行することが難しかった山岳救助の現場で、多くの人命を救う可能性を秘めている技術であると感じられる内容でした。
動画の後半では、訓練の準備の様子も収められていますので、ぜひチェックしてみてください!
出典
Paramedic Mountain Response!
https://www.youtube.com/watch?v=gtvCnZqZnxc