リーズ大学と西オーストラリア州観光局による共同調査において、かわいい動物の動画を見ることでストレスや不安の感情を大幅に減らすことができることが判明しました。
研究の参加者19人は、笑っているような顔の作りで知られる可愛い動物、クアッカワラビーの動画を視聴。動画を見る前と見た後に血圧と心拍数を測定したところ、動画を見ている間には血圧と心拍数が低下していることがわかりました。
さらに、臨床心理学的分析では、不安のレベルが平均で35%減少し、中には半分近く減少したケースも見られました。
研究者のアンドレア・アトリー博士は、「動画の視聴中、心拍数と血圧において、すべての人が正常値となり、ストレスや不安が限定的になるまで低下しました。」と述べています。
研究の参加者の大半は、動画視聴後に試験を控えた学生であり、その他は職場でストレスを感じていることが確認された従業員でした。
つまり参加者は全員、明らかに不安を感じていたのです。実際、動画視聴前の心拍数や血圧はほぼ全員が軽度に上昇していました。中には心拍数と血圧が非常に高く、ストレスのレベルが高い状態にあったそうです。
この研究結果は、オンラインでクアッカワラビーの動画を配信する「Quokka TV」やオーストラリアの観光事業に追い風となります。
Quokka TVは自身のYouTubeチャンネルにおいて、「私たちは、自然に生息するクアッカワラビーと一緒に数分の時を過ごすことが、時間の有効な使い方だという考えを信じてきました。今回、この研究によってそれが正式に証明されました。可愛い動物たちは、体にも心にも良いのです。これで、皆さんが西オーストラリア州を訪れる理由がまた一つ増えましたね。」と述べています。
参照:https://nypost.com/2020/09/24/watching-cute-animal-videos-can-nearly-halve-stress-levels-study/