投資政治・経済

投資で失敗する人にありがちな5つの理由

多くの人が何故投資を失敗したかについて「タイミングを間違えた」と考えています。 しかし、タイミングは投資のごく一部に過ぎません。
投資をするにあたり「当然しっていなければいけない情報」を知らずに投資市場に参入すれば、タイミングが良かったり情報が分かっていたとしても、あなたは失敗するしかありません。
これから述べるのは、なにも「この教材を知らなかったから!」とか「この儲かるツールを知らないから!」といった情報商材の話ではありません。ごくごく当たり前の事実です。

「なぜ投資をするのか」を理解していない

実際、相当数の個人投資家がなぜ投資をするのかわかっていないのです。
漠然と「お金を稼ぎたい」という考えは理由になっていません。
投資の目的や目標があってこそ、具体的にどの程度のリスクを負い、どのタイミングで決定をする必要があるのか、どの程度の期間がかかるだろうという予想を立てることができます。

しかし、投資理由が分からないから、漠然と高い収益率だけを追いかけているのです。 高い収益率を追うとその分リスクが高くなります。それどころか「目標額に達するまでルーレットに賭け続ける」といったギャンブルにしかなりません。
リスクの高い投資も1、2回成功することができます。 しかし、失敗すれば収益率はひどいことになります。

例えば、1,000万円の元金を持って、収益20%の取引に成功すれば、投資金は1、1,200万円(税引き前)へと膨らみます。 2回成功すれば投資金は1,440万円、3回成功は1,728万円、4回は2,074万円です。 収益率は207.4%です。

しかし、一度20%の損失を出してしまうと、1658万円、二度の損失は1,327万円、三度は1,061万円、四度は850万円と激減していきます。
収益が増える速度より収益が減る速度が早いのです。なぜか多くの人がこのことを理解していません。

これを読んでいる人なら知っているだろう人の有名な投資ルールがあります。
・ルール1:絶対に損をしないこと
・ルール2:ルール1を絶対に忘れないこと
・ルール3:自分の理解できないものには投資しない

何故損をしたらいけないのかわかりましたか?

漠然と高い収益率だけを追う投資を防ぐためには、なぜ、何の目的で、どのような目標を達成するために、どの程度の期間投資するのかなどの投資理由を明確に定める必要があるのです。

投資商品を知らない

投資の理由が明確になったなら、それに見合う投資商品を探すべきです。
あなたにお金が余っているのであれば、FXや株につぎ込んでもいいですが、
例えば元金損失を全く望まないのであれば、銀行あるいは貯蓄銀行の預貯金や国庫債への投資が適当です。
元金の損失を望みませんが、これより少し高い収益を追求すれば、株価連動型預金も投資考慮対象商品に含まれます。
元金損失のリスクはあるが、預貯金より高い収益率を望むのであれば、債権型ファンドや混合型ファンドなど債権比重の高いファンドのうち一つを選ぶことができます。 危険度をもう少し高め、中危険·中収益を追求するとETF等も検討できる商品です。

自分が投資した会社を知らない

車が好きな人なら、ブランドごとに持っているアイデンティティを知っています。 代表的なドイツプレミアムブランドのベンツ、BMW、アウディの特性を理解しています。 なかなか接することのできないスポーツカーのフェラーリやランボルギーニのエンジン特性にも関心を持っています。 外見に関心の高い人は化粧品やファッションブランドによる特性や違いを知っていると思います。

しかし、いざ投資商品を選ぶ時は自動車や化粧品について知っていることより少ない知識で選びます。
初心者の方は、大半が知人から聞いたか、メディアから出た情報を核心情報だと判断します。
しかし、知人の話やメディアから出た青写真と違って、投資収益率が動くと不安です。 不安なため、収益率が少し上がると、我慢できずに売ってしまいます。 大きく儲けられるにもかかわらず、手放してしまうのです。
逆に損失が出れば、せめて0に戻るまでは…と待ち続け、さらに大きな損失を被るという過ちを犯すことになります。

原則を知らない

今年3月、新型コロナウイルスでで世界的に株価が急落した際、多くの人が株を手放しました。しかし一部の人たちは、逆に集中的な投資をしました。
その後株価はどうなったでしょうか。
日経平均はコロナ前と同じ価格まで戻しました。

もちろんコロナ禍によって直接的な影響を被る業種ならば、さっさと売ってしまったほうが賢明だったでしょう
しかし、そうでない業種の場合「やばそうだから」という理由で下がったにすぎません。内部経営上の問題ではなく、外部要因に関する問題で価格が下落しただけです。 価値の変化なしに価格だけ変化したのだから、待っていれば価格は戻ります。
さて、あなたが今投資している先は、「何かが起こった時」どのような動きになるか、ご存じですか?
疫病が流行った場合、は今年の動きで分かりました。
では大地震があった時は?戦争があった時は?法律が変わった時は?

内在価値を知らない

投資した商品の収益率が上がるのは良いことです。
しかし価格が上がりすぎるとリスクが生じます。 急騰した価格がかえって急所になる可能性があります。
それでは投資した商品の収益率が落ちた場合は? 単刀直入に言うと悪いことではありません。 むしろ得になるかもしれません。

一株当たり1万円の株式を100株買い、100万円を投資しました。 この銘柄は1年間で10%値上がりし、110万円になりました。うれしいことです。
ところが大株主に問題が生じ、株価が50%も下落しました。大株主は経営に直接関与せず、専門経営者に任せました。
この銘柄についてよく知らない多くの投資家は、この場合、急いで売りに走ります。さらに下落するかも知れない、という恐怖心のためです。
しかし、大株主の私的な問題が会社経営に大きな影響を及ぼさないという点を知っている投資家は、株価暴落を機会に安値で銘柄を買い占めます。 1株当たり1万円で買った株式を、半額の5,500円でさらに200株を買います。
計300株の買収に210万円を投資しました。 この株価が再び1株当たり1万円に回復する時間が6ヶ月かかったと仮定しましょう。 1年6か月間の総収益は120万円になったわけです。 その銘柄の価値を明確に知っているからこそ可能な投資です。

反面、この銘柄が持続的に上昇していると仮定します。
価値が110万円の株なのに、200万円まで上がりました。最も高くなった時に売ればいいですが、それができるならあなたは未来予知者です。もっと上がるだろうという期待のため、多くの人は売ることができません。
しかし、この時が最も危険な瞬間です。会社の価値より価格が高ければ株価は下落するしかありません。いずれ株価はただしい価値に収束します。
人々はコストパフォーマンスの良い商品を求めます。 投資市も同様です。 価格と価値の乖離が発生する可能性はありますが、一時的なものです。

結局、投資に成功するためには、①投資を行う理由を明確にし、②投資商品を選択し、③選択した商品が投資するセクターについて細密に研究しなければなりません。 その後、④投資原則を立て、⑤内在価値を把握しなければなりません。

読んでみれば「当たり前のこと」に思うかもしれませんが、何故か多くの個人投資家はその当たり前のことを知りません。まるでルーレットにチップを入れるかのように投資を行います。
それがどれだけ恐ろしいことか、もうあなたにはわかるのではないでしょうか。

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