先日中国の習近平国家主席は、演説の中で朝鮮戦争を「抗米援朝戦争(米国に対抗して北朝鮮を支援した戦争)」と述べました。
要は米国が先に仕掛けてきた、あれは中国を侵略するために米国が引き起こした戦争だ、と話しているのですが
韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は、習近平主席を批判することなく、
“北朝鮮の南侵については否定できない歴史的事実”とし、”このような立場を明確に伝えして必要な措置を取っている”と、おとなしい見解を述べるにとどめました。
中国は朝鮮戦争に参戦し、アメリカ軍と韓国軍を相手に初めて勝利を収めた1950年10月25日を記念日と定め、毎年行事を行っています。
抗米援朝参戦70周年を迎え、23日午前、北京人民大会堂で開かれた記念行事で、習主席は、韓国戦争への参戦を「米帝国主義侵略を抑制し、中国の安全を守護したもの」と主張しました。
習主席は「中国軍の参戦で帝国主義侵略と戦争を抑制した」とし「中国の抗米援助はアジアはもちろん、全世界に新中国大国の地位を誇示した戦争で、世界平和を守ろうとする中国人たちの固い決意を見せてくれた戦争」と中国こそ平和的な国だ、との見解を語りました。
当然韓国国民としては、許容できる見解ではありません。
韓国側にしてみれば、あれは北朝鮮が攻めてきたという認識ですし、「米国に対抗するため」という理由で正当化されるのはもっと受け入れられないでしょう。
野党議員は「日本の指導者が靖国神社に行っただけで、外交部は批判声明を直ちに出したではないか。なのに中国が戦争を美化する時は何故沈黙しているのか」と韓国外務省を批判しました。
他の議員も「BTS(BTS)はヴァン·フリート賞受賞の所感で『私たちは両国が共に経験した苦難の歴史と数多くの犠牲を永遠に記憶する』と述べたが、BTSより劣る外交部になった」と指摘しています。
姜長官は「韓国戦争は、北朝鮮の南侵で勃発したとかつて国連安全保障理事会決議にも明示された」、「否定できない歴史的事実であるため、国際社会でもこの問題をよく知っているはず」と話していますが、中国側への批判声明等は一切出していません。
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