雨が降ると気分が沈んだり、体調が悪くなる人は珍しくありません。
それでは猫も雨の日には気分が憂鬱になるのでしょうか?
実はなるんです。
雨がふる日は普段より気圧が低くなります。低気圧になると、体を押す圧力が下がり、血管や筋肉が緩んでいきます。
弛緩して膨張した血管や筋肉が、神経を圧迫して力が抜けたりだるさを感じるようになるのです。
猫も人間と同じか、もしくはそれ以上に気圧の変化に敏感です。
そのため、雨が降るといつもより体が重くてぐったりしてしまいます。
野生の猫に狩りは生きるための必須行動です。 しかし雨の日には狩りをするのは簡単なことではありません。
獲物を見つけるのも大変で、雨に濡れて体温調節ができなくなり、体力も落ちてしまうからです。
したがって、雨の日にはできるだけ体力の消耗を減らし、体が濡れないところに隠れていようとする傾向があります。
その習性が今まで続いていて、雨の日は休憩したり、普段より多めに寝ているのかもしれません。
日光はメラトニンというホルモンの分泌を抑制します。このメラトニンは睡眠に影響を与えるホルモンです。
メラトニンは体内で睡眠を誘導する働きをしますが、日光に当たるとメラトニンの分泌が止まり、脳が活動状態に変わります。
しかし、日光を浴びないとメラトニンの分泌が止まらず、眠気が続くのです。
これは心当たりがある人も多いのではないでしょうか。
メラトニンは、人も猫もどちらにも影響するので、曇った日には猫の気持ちも沈みます。
猫はもともとエジプト等の砂漠で暮らす生き物でした。 その分、水嫌いの猫が多く、お風呂に入れるのも大変な場合が多いです。 雨の日は湿度が高くなるので、猫が憂鬱になることがあります。
また、猫はグルーミングを通じて体温を下げるのに暑く湿った夏の梅雨には唾液が蒸発しないため体温調節が難しくなり、さらにコンディションが悪くなることもあります。
雨の日にあまり構いすぎると、猫も面倒くさいとかんじるかもしれません。
じっとしてあげて、かまってほしいと感じるようになったら、しっかり遊んであげましょう。