アメリカ4大航空会社 第三四半期だけで1兆1千万円以上を失う

新型コロナウイルスにより旅行需要が悲惨な打撃を受け、航空業界は崖っぷちに立たされています。
22日、CNNの報道によると、米国の主要航空会社4社の純損失は、第3四半期だけでも108億ドル、日本円1兆1千万円以上に上ることが分かりました。

22日(現地時間)、アメリカン航空は第3四半期24億ドル(約2500万円)の純損失を出し、前年同期の4億2500万ドルの純利益から赤字転換したと発表しました。
これは第2四半期の純損失よりは減少したもので、市場展望値とほぼ一致しています。 アメリカン航空をはじめ、米航空会社各社の経営難が悪化したのは、コロナ禍の長期化の中、旅行需要が激減した上、連邦政府の補助金が途絶えたためでもあります。

他の航空会社も軒並み同じような状況です。
サウスウェスト航空は12億ドル、
デルタ航空は54億ドル、
ユナイテッド航空は18億ドルの純損失を報告しています。

各航空会社は、隔席での国内輸送再開等、いろいろな手を売っていますが、単純に航空機を維持するだけでも多額の費用が毎月掛かります。

サウスウェスト航空のCEOは「ワクチンや集団免疫の獲得が行われるまでは、今のように不安定なままだろう」と語り、暗い先行きを語りました。

米航空業界は今年上半期、連邦政府から250億ドルの支援を受けましたが、財政的支援がさらに必要だと、トランプ政権と議会に訴えています。
ただしこれらの支援は他の業界でも、必要としているところが数多くあるため、未だ支援の結論を出せずにいます。
このままいくと4大航空会社の併合や倒産といった結末も、ありえるかもしれません。

参照:https://www.businessinsider.com/american-airlines-debt-coronavirus-pandemic-strategy-competition-2020-10
https://www.globenewswire.com/news-release/2020/10/22/2112668/0/en/American-Airlines-Reports-Third-Quarter-2020-Financial-Results.html

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