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なぜエクソンモービルだけが「3四半期連続赤字」を記録したのか 他石油会社の取った生き残り戦略

新型コロナウイルスで被害を受けたのは、観光や飲食だけではありません。
石油会社も大きな痛手を被っています。
特にヨーロッパのいくつかの国にて、再度ロックダウンが計画されていることもあり、ここ最近は3月以来の最安値を記録しています。

米エネルギー最大手のエクソンモービルは今年第3四半期に6億8000万ドルの純損失を出しました。 3四半期連続の赤字です。
同社は30日、業績発表資料を通じて、「新型コロナウイルス感染症に端を発した石油需要の低迷が、会社運営に負担を与えた」と主張しています。

他の石油会社は利益を出している

しかし、エクソンモービル以外の主要エネルギー企業は、今年第3四半期に入って赤字を免れたところがほとんどです。 「コロナ禍と原油安の危機で、早くも経費削減を決定し、普段から運営費の削減のために投資をしてきた」といいます

30日、フランスのエネルギー企業トータルは、予想を上回る第3四半期業績を発表しました。 調整値基準で8億4800万ドルの純利益となりました。 アナリスト平均推定値(4億7800万ドルの純利益)の約1.8倍水準です。

ブルームバーグによると、トータルは5年前、石油産業の短期低迷当時、生産コストの削減関連投資を大量に行ったことが大きく影響しているそうです。 トータル社は、製造の運営費を1バレル5ドル5ドル台と、14年比で半分まで引き下げました。 トータル社によると、「5大石油会社」の中で最も低い水準です。 おかげさまで原油価格が1バレル40ドル台近くになっても利益が出るとのことです。

他にも米国2位の石油生産企業シェブロンは、今年第3四半期に2億100万ドルの収益を出したと発表しました。 1株当たりの純利益は11セント程度です。
この数字は、コロナ事態以前の昨年第3四半期に29億ドルの利益を出したのに比べると10%にも及びませんが、市場環境を勘案した展望値ははるかに上回ります。 当初、市場調査企業のレフィニティブは、第3四半期にシェブロンが1株当たり27セントの損失を出したと予想していましたが、その予想を裏切り利益を出しました。
 シェブロンは石油·ガス生産と精製費用を従来比12%削減しました。事態が長期化することを懸念し、いち早く組織再編に乗り出したのです。既存社員4万5000人のうち最大15%の削減を計画しました。
シェブロン氏はこの日、「原油高に備えた構造調整がほとんど終わりつつある」と明らかにしています。

急激な原油安は、石油会社にとって致命的かと思いましたが、やはり強大な利益をあげられるエネルギー産業は、生存戦略も立てやすいようです。
ただしエクソンモービルは、そもそもコロナ禍以前に事業拡張計画を進めていたこともあり、今回財政状況が大きく悪化しました。

コロナ第二派が広がる中、エクソンモービルには今度こそ断固とした対策が求められます。
10月27日、同社は2022年までに1万4,000人の社員を削減する計画を発表しました。

コロナ禍と企業との戦いはまだまだ続きそうです。

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