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中国で「顔認証の悪用」流行る。決済突破等に悪用

中国では「顔面認識決済システム」が普遍化しています。 カードも、スマートフォンも必要なく、飲食店、スーパー、コンビニで物を買うときに顔だけ映せば1秒で決済になるのでとても便利です。
政府主導の決済だけでなく、金融サービスや治安·公共安全など様々な分野で、広範囲にわたってこのような顔認識技術が適用されています。

しかし、最近中国では「顔面認識」関連の犯罪がますます深刻になっています。 家族や友人の顔をひそかに盗用し、決済を進めたり、金を横領するなど、顔面認識技術の普及によるさまざまな副作用が相次いでおり、大きな社会問題として浮上しているようです。

友人を騙し、「他人の顔で自分の借金返済」

先月30日、中国メディア「揚子湾宝」によると、友人をだまし借金を密かに返したという、とんでもない事件が発生しました。 今年9月、チュ容疑者は友人と会った席で「失業手当の申請を手伝ってくれ」と言って彼の顔をスキャンし、自分の口座にお金を振り込む方法でお金を横領しました。

その後、チュ容疑者は1カ月近く6回にわたって様々な理由でイェさんのスマートフォンを借り、これを通じて自分のアリペイ口座にあった8000元(約136万ウォン)規模の負債の大部分を返済しました。 この事実を知った友人の通報で、チュ容疑者は警察に捕まりました。

親が寝ている間に顔認証、140万円近く課金

子どもが親の顔で、密かにゲーム関連アイテムを決済したケースもあります。
中国メディアの新浪財経部によると、先月19日、南寧に住む12歳の少年は午前3時、寝ていた母親を起こした後、スマートフォンで顔をスキャンし、トイレに隠れました。 リーさんはすぐに追いかけ、スマートフォンを取り返した後、金融取引履歴を照会した結果、お金が減っていたことを確認し驚きました。

後で分かったことですが、子どもはオンライン詐欺に巻き込まれていました。息子は前日、オンラインゲームの動画を見ていたところ、偶然入ったグループチャットで、誰かが「アリペイの残高をキャプチャーすれば、10倍の金額を送る」と言ったのを、そのまま信じて行動に移したのです。

チャットルームにいた残りの40人も皆同類でした。 彼らは互いにメッセージをやりとりしながら、それらしく子どもをだまし、母親の顔をスキャンして決済するように誘導しました。 さらに、「トイレに走って隠れろ」と具体的な行動まで指南していました。

これを信じた息子は母親の顔をスキャンし、結果的にお金は詐欺師の口座に振り込まれることになりました。 被害金額は8万元(約130万円)。 リーさんはひとまず決済会社を通じて、6件の入金対する1万元(約15万円)の補償を受けましたが、クレジットカードで決済された残りの7万元(約112万円)は補償を受けることができず、全額決済されることになってしまいました。

中国政法大学の朱偉教授は先月、CCTVとのインタビューで「個人生体認識情報に関する規定はサイバー保安法に明示されている」とし「個人情報は合法的かつ正当な原則によって使われるべきであり、使用者が希望する場合、いつでも(個人情報の利用などを)撤回できなければならない」と述べています。

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