コロナ

“GoToイート”一部の県で停止措置との報道。そもそもどんなキャンペーンだったのか、概要とこれから

“トリキの錬金術”や“無限くら寿司”で話題となったGo To イート。正しく利用すればお得に外食を楽しめて飲食店や農林漁業者の応援もできるこのキャンペーン、実際に利用した方も多いのではないでしょうか?

11月11日に農林水産省の公式HPで公表された情報によると、予定よりも早くGo Toイートキャンペーンは終わりを迎えるようです。
また11月21日本日、新型コロナウイルスが拡大している都道府県では、プレミアム食事券の発行停止等の処置がとられることが、先ほど報道されました。

本記事では、農林水産省の公式HPの情報をもとに、Go To イートキャンペーンの現状とこれからについて、わかりやすく解説していきます。

そもそもどんなキャンペーンだった?7月当初のGo To イートキャンペーン

7月に詳細が公表されたGo To イートキャンペーン。感染予防対策に取り組みながら頑張っている飲食店や農林漁業者を応援するために始まったもので、
・地域内での登録された飲食店を対象に、25%上乗せされた食事券を発行
・オンライン予約サイトで予約・来店した方を対象に、次回以降に使えるポイントを1人最大1,000円分付与
の2つが支援内容となっていました。

Go To イートキャンペーン①プレミアム食事券

プレミアム食事券は、購入額を上乗せした状態のものを加盟店で使用することができろキャンペーン。10月から準備のできた地域から順次販売が開始されており、10,000円分購入すれば12,500円分楽しめるようになります。紙媒体だけでなく電子チケットのような形でも発行が可能な場合があるので、電子チケットを希望するなら事前に対象のお店・地域かどうか調べておく必要があります。

注意事項として、店内での飲食やテイクアウトで利用することができますが、「テイクアウト専門」のお店だと使用することができません。店舗での使用が原則となります。

それともうひとつ、購入制限があります。1度に購入できる食事券の上限は20,000円まで。つまり上限額を購入すると最大25,000円分楽しむことができます。お釣りは出ないので、気をつけましょう。

販売は早いところだと10月末、地域によっては11月中旬以降になる場所もあるので、自分の地域がいつからなのか、調べておく必要がありそうです。使用期限は3月末までとなっております。

Go To イートキャンペーン②ポイント還元

オンラインの予約によるポイント還元は、10月1日より始まっています。オンライン予約サイトを通して飲食店を予約することで、ポイントが還元されるキャンペーンです。このポイントは次回以降、1ポイント1円として利用することができるので、2回目からの食事をお得にできます。

ポイントは昼食で1人500ポイント、夕食(15時以降)は1人1000ポイントが付与されます。なので、昼食を2人で予約すれば1,000ポイント、夕食を5人で予約すれば5,000ポイントをもらうことができます。

注意点としては、ある程度食べないとポイントがもらえないという点です。昼食は1人500円以上、夕食は1人1,000円以上のお会計が必要です。1,000円食べたら1,000円返ってくるイメージになるので、それ以下だとポイントをもらうことができません。そのほかに、ポイントは次回以降しか使えないことと、最大で10人分(10,000ポイント)までという条件になっていることに注意が必要です。

ポイント還元キャンペーンに関しては、初回1,000円分食べて、その会計でついた1,000ポイントを次回の会計で使い、また1,000ポイントもらうことで、初回以降無限に寿司を食べられる「無限くら寿司」が話題になりましたね。これは抜け道でもなんでもなく、お得に食べて、飲食店も卸業者の方も嬉しい、三方良しの制度なので、無添くら寿司も公式でおすすめしていました。

Go To イートの現状

誰にとっても嬉しいGo To イートキャンペーンですが、ここにきて予定とは違う流れがきているようです。ポイント還元のキャンペーンの利用者が想像以上に増加したため、予定よりも早く終了することが決まりました。

ポイント付与の期限変更

11月11日の農林水産省の公式HPでの発表によると、予算616億円に対してすでに400億円分以上ポイント還元しており、近日中に予算を達成する見込みだそう。それに伴い、順次オンラインでのGo To イートポイント付き予約ができなくなっていきます。予定では1月までポイント還元は続くはずでしたが、2ヶ月ほど前倒しになるみたいですね。現状入っている予約については問題ないそうなので、そこはご安心ください。

9地域で人数制限

それを受け、新型コロナウイルスの感染が拡大している9地域で、子どもを除く5名以上での飲食をする際、ポイントや食事券の使用が対象外になることが決まりました。5人以上の来店でも、席を分けて4人以下の席を複数作る場合は対象となるようなので、工夫次第ではいままで通り飲食をお楽しみいただけます。

対象地域は、”北海道、埼玉、千葉、東京、愛知、京都、大阪、兵庫、沖縄”の9都道府県で、11月21日より順次適用されます。

ポイントの使用については、当初の予定である3月末まで使用可能なので、ポイントを使いたいという方は早めのご予約をおすすめします。

【11月21日更新】プレミアム食事券の発行停止

11月21日、菅首相は、Go To イートでのプレミアム食事券の新規発行を停止するよう呼びかけました。それと同時にポイント利用を控える措置の検討をすると発表しました。これにより、食事券、ポイント還元の両キャンペーン共に予定よりも早く終了することになります。

ポイント9割未使用、コロナ第3波。対策がある?

加藤勝信官房長官は11月16日に行われた記者会見で、付与したポイントの9割はまだ未使用の状態にあると発表しました。ポイントの使用期限は3月末なのでまだわかりませんが、未使用率の高さや、新型コロナウイルスによる感染拡大が再び起きた時の飲食店への影響を考えると、もしかしたら何か対策がされるかもしれませんね。

ここ数日で状況がかなり変化しているので、公式HPを確認しておくと無難でしょう。

農林水産省HP : https://gotoeat.maff.go.jp/

外食を安全に楽しむために

ここまでGo To イートキャンペーンの話をしてきましたが、新型コロナウイルスはいまだに猛威を振るっています。19日に行われた記者会見のなかで、東京都の小池百合子知事は新型コロナウイルスの警戒レベルを最も深刻なレベルに引き上げたと発表しました。これからの時期、忘年会や新年会が増えていく時期なので、今まで以上に感染予防対策をしていく必要があります。

キーワードは、「5つの小(こ)」です。小池知事は、「会食は是非『小人数』。できれば『小一時間』。『小声』で楽しんで、料理は『小皿』に分けて、『小まめ』に換気や消毒をしていただく』。5つの小を合言葉にして、感染防止対策の徹底をお願いします」と述べています。安全に楽しく外食を楽しむために、5つの小を実践し、感染拡大を防いでいきましょう。

変更点まとめ

基本的なキャンペーンのシステムは変わらないものの、9都道府県での人数制限やポイントの付与期限が早まる、食事券の新規発行停止など、知っておかないと損をしそうな部分に変更がありました。農林水産省が予算について発表した11日以降、細かい変更も出ているので、これからの動向を気にしつつ、お得に食事を楽しみましょう!

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