仮想通貨の代表格であり、「デジタル金」という別称で呼ばれるビットコインがドル換算での過去最高値を記録しました。2017年にも達成できなかった1ビットコインあたり2万ドル台を突破できるか注目されています。
現在1ビットコインの価格は約19,500ドル。
2017年バブルの際は19,000ドルは超えておらず、史上最高値を記録したことになります。
なお、日本円では現在203万円。
2017年には220万円を超えていたため、まだ円換算での史上最高値は記録していませんが、これを超えるのも時間の問題かもしれません。
ビットコインは、概念上、ブロックチェーンという分散元帳システムを活用して作った中央統制のない貨幣で、2008年年末に開発されましたが、2017年当時に急騰し、日本国内でも「ビットコインブーム」を巻き起こしたほどでした。
しかし、当時1ビットコインあたり2万ドル台を目前にして急激に落ち込み、2018年末には一時4,000ドル台まで価値が下がったこともあります。
ビットコインはなぜ復活したのでしょうか。
新型コロナウイルスに対応するため、各国の中央銀行が大規模な資金供給を開始したことがきっかけとなっている。ビットコインはまるで金のようにドル安対比相対的な価値上昇の流れに乗り、今年に入って約170%上昇しました。
これまで、価格が高騰や急落を繰り返す過度な変動性のため、ビットコインに手を出すことを嫌っていた金融市場や専門家らの反応も、前向なものへ変わっています。
ハーバード大学の経済史学者ダニエル・ファーガソン教授は、ブルームバーグへの寄稿で「ジョー・バイデン米新政権が中国式デジタル通貨を発足させる代わりに、ビットコインを金融システムに編入する際の利点を認識しなければならない」と主張しています。