新型コロナウイルスにより、多くの人がリモートワークを求められていますが、生活圏と仕事をする場所が同じ、というのは案外人によってはストレスがたまるもの。
なので、リモートワーク専用のホテルプログラム等があるのは、最近では珍しくない光景です。
しかし、ここまで思い切ったサービスはめずらしいでしょう。
ハワイでは、ホノルルへの往復無料チケットのほか、月々の宿泊施設、飛行機、レストランなどのアトラクションの割引を実施することで、州外のリモートワーカーに移住を奨励しています。
確かに私がアメリカ人で「もう自宅勤務になるから、好きなところで仕事をしてもらっていい」と言われたら、このハワイのプログラムはかなり魅力的に感じると思います。
このプログラムは「Movers and Shakas」と名付けられました。
プログラムへの応募は12月15日までに完了する必要があり、第1次選考で50名が選ばれます。 当選者は、当選後 1 か月以内に引っ越すことが義務付けられます。
その際、フライト料金は無料ですし、レストランや宿泊施設、その後のフライト料金等は値下げされるとのことです。
その代わりに、参加者は「Plagene To Our Keiki」というプログラムに参加するよう求められます。このプログラムでは、週に数時間、ハワイの非営利団体でボランティア活動を行うほか、地域コミュニティやビジネスの向上に自分のスキルと専門知識で貢献することを、約束する必要があります。
このプロジェクトは「島の経済を多様化あるものにするため、才能のある専門家を採用する」という目的で誕生したプロジェクトのようです。
確かに、観光業で潤ってきたハワイは、この新型コロナウイルスで大きな打撃を受けました。
そのような状況から、今後同じような災厄が起きた際も、州の経済を活性化できるよう多種多様な人材がほしいところなのでしょう。
なお、残念ながら、対象は「米国内の労働者向けに設定されている」とのことです。
ただしすでに就労ビザを持っている人は対象になるそうなので、もしあなたが米国で働くビザを持っているのであれば、こちらから詳細を確認してみてください。