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アメリカのオンライン売り上げ、物流の限界を超える

ニューヨークタイムズは6日、年末のショッピングシーズンを迎え「急増したオンライン売上が米物流システムの限界を超えた」と報道しました。

UPSやフェデックスなどの配送会社は、年末増える注文に対応するため対策をすでに打っていました。UPSは10万人、フェデックスは7万人の臨時職員を募集したのです。
しかし、新型コロナウイルスの再流行を受け、オンラインでの注文が急増し、配送業者各社が行った準備も、まったく足りなかったことが明らかになりました。

ニューヨークタイムズによると、年末の買い物シーズンに配送サービス業者に届けられる各種貨物は「30億個」に達するものと予想されています。昨年より8億個増えた数値です。
配送業者が処理できる限界よりも、毎日720万個の貨物がさらに届けられることになります。

これを受け、配送業者は流通業や小売店に、1日当たりの貨物受付限度を割り振ったり、受付を暫定的に中止するなどの措置を取っているとのことです。

「クリスマスプレゼント」に忙殺される配送業者

毎年クリスマスは忙しいアメリカのディズニーストアは、クリスマスプレゼントの注文締め切り日を12月10日に設定しました。
クリスマスプレゼントの配送に、2週間もかかるということです。

一部の大型業者は消費者の注文を消化するため、UPSやフェデックス以外の業者と契約を結んだりもしていますが、それらの業者は配送費が高いため小型業者の立場では選べない選択肢です。

同紙は、このような物流大乱の中で、アマゾンの影響力はさらに増大しかねないと分析しています。アマゾンは販売だけでなく、最近は配送まで自社で行おうとしています。
アマゾンは物流も含め、アメリカで今年27万5千人を雇用し、ショッピングシーズンに備える予定です。

参照:https://www.nytimes.com/2020/12/05/business/ecommerce-shipping-holiday-season.html

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