12月14日、「週刊少年ジャンプ」の人気作品『チェンソーマン』のアニメ化が発表されました!
『チェンソーマン』とは、『呪術廻戦』と並ぶ「ジャンプ」の看板作品。ここのところ『鬼滅の刃』『呪術廻戦』とヒット続きのため、原作を知らない層からも注目されているんです。
しかも、アニメ制作は『呪術廻戦』と同じMAPPAが担当。これはヒットを期待しない方が無理ですよね。
そこでこの記事では、『チェンソーマン』の内容を紹介!合わせてヒットの可能性を探っていきましょう。
『チェンソーマン』アニメ化決定!制作は『呪術廻戦』のMAPPA
12月14日、「週刊少年ジャンプ」からとある重大発表がリリースされました。
それは、異色の超人気作品『チェンソーマン』のアニメ化!発表ツイートは瞬く間に拡散され、一時トレンド入りする事態となりました。
じつは本作のアニメ化は以前から度々ささやかれていました。しかし、作品の完結が近かったことと、作風がバイオレンスさにより、アニメ化は無理との意見もありました。
そんな中、最終回を次号に控えた12月7日掲載分に「次号重大発表」の文字が!
これにはファンも大興奮!さまざまな憶測が飛び交い、同時にアニメ化が現実味を帯びることとなります。
そして12月14日、なんと「アニメ化決定」と「第2部決定」のダブル告知という結果に!
最終回のタイミングでアニメ化を発表し、2部という形で原作も継続。予想の上を行くお知らせに、一気に祭り状態となったのです。
『チェンソーマン』とはどんな作品?ウリは「勢い」と「明快さ」
『チェンソーマン』は「週刊少年ジャンプ」で2019年1号から連載されていた作品。2021年2号で第一部が完結し、「少年ジャンプ+」で第二部の連載が予定されています。
本作は、頭と腕にチェーンソーの生えた少年が主人公という異色作。さらに内容もバイオレンス&クレイジーという徹底した異色作っぷり。
そんな本作のウリは、有り余る「勢い」とストーリーの「明快さ」。
悪魔をチェーンソーでぶった切って倒すという、一見勢い任せのような設定がなんとも面白いんです。
まずは本作の魅力を見ていきましょう。
主人公はチェーンソー男!「勢い」のあるダークヒーロー
チェーンソーの生えた主人公が、悪魔を斬って斬って斬りまくる!
この「勢い」のある設定こそ、本作最大の特徴であり最大の魅力です。
チェーンソーの本数は頭の1本に両腕の2本で合計3本。こんなB級ホラー映画のようなビジュアルの主人公が今までいたでしょうか?。
それ以前にチェーンソーで悪魔を倒せるのか?という疑問もありますがそこはご安心を。
主人公はチェーンソーの悪魔と合体した「半悪魔」。ダメージは血を飲めば回復しますし、チェーンソーは血のある限り何回でも生えてきます。
つまり本作は、悪魔の力を持って悪魔を倒すダークヒーロー作品。普通の価値観では測れない、悪魔的な魅力が詰まっています。
ストーリーが「明快」なバイオレンス&クレイジーアクション
「明快」だけどバイオレンス&クレイジー!本作に触れる際はその世界観にどっぷり浸かることを推奨します。
本作のストーリーは、主人公の「デンジ」がチェンソーマンに変身し、悪魔と戦うというシンプルなもの。目的がとても分かりやすいため、あれこれ考えずに楽しむことができる作品です。
ストーリーのテイストはとにかくバイオレンスです。ひとたび悪魔が現れれば、血生臭いバトルが勃発!容赦なく人が死んでいき、瞬く間にスプラッタな展開に。
そして、悪魔と戦うメンバーたちは、頭のねじが外れたクレイジーな奴らばかり。胸を揉むために命を張って戦う主人公、ちょっと残念な思考回路の魔人、アル中だけど最強のオッサンなど、とにかくクセが強いんです。
思いもよらない展開と思考の読めないキャラクターたち。本作には読めば読むほど引きずり込まれる、沼のような魅力があります。
『呪術廻戦』とは真逆のテイストも話題に
本作のアニメ化で、どうしても意識してしまうのが『呪術廻戦』の存在。実際、両作品とも「能力バトル物」という共通点から、比較されることがあるんです。
特に比較されるのが能力の設定です。
『呪術廻戦』は能力設定が緻密で、独自のメカニズムに基づいて論理化されていますが、『チェンソーマン』は派手さ重視。チェーンソーが生えたり、血を操って武器にしたりと、シンプルで見栄えのする能力が多いんです。
考察が楽しい『呪術廻戦』と、インパクトのある『チェンソーマン』。それぞれ違った面白さがあるので、ぜひ両作品に触れてみてください。
『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』に続く大ヒット作となるか
アニメ化で気になるのが、アニメをきっかけにヒット作となれるかどうか。
「ジャンプ」からは、2019年の『鬼滅の刃』、2020年の『呪術廻戦』と立て続けに大ヒットが出ているため、本作にはかなりの期待が集まっています。
そこで、ここからは『チェンソーマン』が大ヒット作品になれるかを考察。ヒットを打ち出す要素と合わせて解説していきます。
発行部数は「500万部」数字だけでは判断できない?
漫画の人気度を測る物差しとして「累計発行部数」があります。
『チェンソーマン』の累計発行部数は、2020年12月の時点で500万部。これは、アニメ化していない作品としては、かなり高い数字です。
しかし、アニメ化による人気の伸びは、累計発行部数だけでは判断が難しいものです。『鬼滅の刃』と『呪術廻戦』の発行部数を、アニメ化前後で比べてみましょう。
鬼滅の刃 250万部 → 1億2000万部
呪術廻戦 850万部 → 1000万部
アニメ化前、『鬼滅の刃』は『呪術廻戦』の3分の1以下でしたが、アニメ化をきっかけに売上が爆増し、1億2000万部を記録しています。
つまり、アニメ化による作品の伸びは、それまでの累計発行部数とイコールになるわけではないのです。
大ヒットにはアニメのクオリティが不可欠
作品を大ヒットへと導くカギは「アニメのクオリティ」にあります。
原作漫画とはいわば素晴らしい台本。これを高いクオリティで映像化することで、漫画の売上増に繋がり、そこから大ヒットへと繋がっていくのです。
『鬼滅の刃』は、それを強く感じた作品でした。『鬼滅の刃』は、美しい作画や臨場感のある音楽が度々話題になり、ニュースでも取り上げられるほどでした。
そのクオリティが多くの人の関心を呼び、アニメから作品の面白さを理解、漫画も購入し、社会的大ヒットになったと考えられます。
この流れを生み出すのは、アニメスタジオの力の見せ所。『チェンソーマン』は『呪術廻戦』と同じMAPPAが担当するため期待十分。アニメをきっかけに大ヒットへ成長していく可能性は十分にあります。
新しいファン層を構築できる可能性も
じつは『チェンソーマン』には『呪術廻戦』には無い、ある可能性が秘められています。
それは、新しいファン層の構築です。
『チェンソーマン』の作風は青年漫画寄りのため、『呪術廻戦』より高い年齢層にウケると思われます。そのため、新たな視聴者層を取り込める可能性があるのです。
『鬼滅の刃』はあらゆる年齢層に受け入れられましたが、これは本当に異例なこと。
『呪術廻戦』で中学生以上の層を獲得し、『チェンソーマン』でさらに上の年代を獲得。幅広い年齢層のファンを作ることで「ジャンプ」の読者層に厚みを出すこともできるかもしれません。
アニメ化もマーケティング戦略の一つ。これからは、本誌の成長戦略に欠かせない存在として、アニメがさらに重要になっていくかもしれませんね。
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