英国オックスフォード大学と、製薬会社アストラゼネカが開発した新型コロナウイルスワクチンは、今月28-29日に英国で緊急使用が承認される可能性があります。
オックスフォード大学が21日までに関連資料を提出すれば、英国医薬品健康管理製品規制庁が28、29日ごろ、緊急使用を承認するということです。
緊急使用承認が出れば、英国では来年1月初めから大規模な接種に入る計画です。
ファイザー、モデルナが先行したため、アストラゼネカが出遅れているように見えるかもしれませんが、今一番期待されているのはこのアストラゼネカワクチンかもしれません。
ファイザーやモデルナ製のワクチンは、マイナス70度で補完する必要があり、一般的な冷蔵庫では5日間しか持ちません。
またファイザー製ワクチンは1回分が「20ドル」、モデルナ製のワクチンは「33ドル」もします。
しかしアストラゼネカ製のワクチンは、一般的な冷蔵庫でも6か月の保存が可能ですし、更に1回あたり4ドルという破格の安さです。
日本はアストラゼネカ製ワクチンについて、1億2000万回の購入をすでに契約しています。
日本では今だ緊急承認手続きは始まっていませんが、この認可が下りれば、安価で非常に素早く多くの人にワクチンを投与できるかもしれません。