先日法案を検討中だったアメリカの給付金ですが、600ドル(約6万円)で決着が付きそうです。
これは困窮する人に対しての援助でもありますし、経済を活性化するための刺激を与えるお金でもあります。
アメリカではこのために9000億ドル(約90兆円)もの予算を確保しています。
…90兆円という金額が大きすぎてわかりにくいかもしれませんが、イタリア1国分の国家予算……と言い換えれば、それがどれだけ巨大な金額かわかりやすいでしょうか。
これには、大人・子ども1人ずつに600ドルを配布するだけでなく、
「ライブ会場、映画館、文化施設への資金提供」なども含まれています(150億ドル=約1兆5000万円)
内訳は以下の通りです。
一番の目玉になるのは「6万円」の刺激金(給付金)ですが、バイデン次期大統領はこの法案を「頭金」と呼んでいるそうです。
However, as I’ve said all along, this bill is just the first step, a down payment, in addressing the crisis — crises, more than one, that we’re in. There is a lot more work to do
しかし、私がずっと言ってきたように、この法案は、危機に対処するための第一歩にすぎない。いくつもの危機に直面している。 やるべきことはまだまだたくさんある
もちろんこの発言は、「給付金に限らずあらゆる景気対策を行っていく」という意味合いだとは思いますが、しかし追加の給付金案が出ていることも確かです。
アメリカではこの600ドルを配布する際、1200ドルのほうがいいのではないか、という案がでており、賛同する議員も複数いました。
しかし「取り急ぎ迅速に配布しなければならない」ということで600ドルの配布を決めたのです。
それを考えれば、2021年に追加の600ドルが給付されることは十分にありえます。
追記:早速ですがトランプ大統領がこの法案に意義を唱えました。
なんと「無駄なものを取り除いた」上で「一人あたり2,000ドル(約20万円)に増やすように」と述べています。
参照:https://www.bbc.com/news/world-us-canada-55420366
ちなみに先日の検討では、日本の給付金2回目は難しい……と書きましたが、
もし「国民に給付すること」を先進国各国が行った場合、日本も追随する可能性はあるかもしれません。
そのためにはまず、今回アメリカが行う600ドルの刺激金が成功し、「経済刺激として有用」と認められなければならないでしょう……今後も注目していきたいですね。