先日よりお伝えしていたとおり、
アメリカにて経済への”刺激金”として、国民に頒布する金額について、まだ動きがありました。
なんとトランプ大統領が提唱していた「約20万円」という案が、下院で可決したのです。
少しこの給付金が配布されるまでの流れを振り返ってみましょう。
一番最初、経済刺激のため給付金を配ること自体は、多くの議員が賛同していました。
しかし、揉めたのはその金額です。
「とにかく早く6万円を配布すべきだ。追加するかどうかは後で考えよう」
とする派と、
「6万円では足りない、最初から12万円配布するべきだ」とする派に別れました。
これは政党で別れたのではなく、それぞれの党内でも揉めました。
参照:米、約6万円or12万円の2回目給付金を検討中 景気刺激のため 日本はないの?
https://cubeglb.com/media/2020/12/17/stimulus_payment/
そして一旦は「6万円をさっさと配る」という形で決着がついたかと思いきや……
ここにきてトランプ大統領が意義を唱えます。
「この法案には海外への支援金が含まれている。このお金はアメリカ国民のために使われるべきものである。……この法案を修正し、ばかばかしいほどに低い600ドル(60万円)という金額を、2000ドル(20万円)まで引き上げるべきだ」
参照(英語):https://www.bbc.com/news/world-us-canada-55420366
法案には、カンボジアへの支援8550万ドル、ビルマへの支援1億3400万ドル、エジプトとエジプト軍への支援13億ドル等が含まれていました。
……それはそれで各国や外交にとって重要なお金ではあるとおもうのですが、「アメリカ国民が困っている」という訴えを打ち消すことは難しいでしょう。
かくして、トランプ大統領のこの訴えは、複数の議員の参道を得て、下院で可決しました。
中には共和党(バイデン氏の政党)から賛成に回った議員もいました。
約20万円の給付金が決定するには、上院での採決を通過する必要がありますが、こちらは通るかどうか、未だ不透明な状態です。
参照:https://edition.cnn.com/2020/12/28/politics/house-vote-direct-payments-2000/index.html