コロナ健康・医療・生き方

「変死遺体の122人がコロナ感染」変死・変死遺体の定義って何?

本日、警察庁への取材で「変死遺体の122人がコロナ感染」という記事が報道されました。

全国の警察が昨年3月~12月に変死などとして扱った遺体のうち、24都道府県の122人が新型コロナウイルスに感染していたことが6日、警察庁への取材で分かった。12月は56人に急増していたという。

https://this.kiji.is/719376153967476736?c=39550187727945729

「変死」という単語はなかなかに衝撃的なので、恐怖を感じた方も多いかと思いますが、ではそもそも「変死」とは何なのか、という点を考えたいと思います。

医学上の「変死」と警察のいう「変死」は異なる

「変死」と聞いてどのようなイメージを持たれますか?

「水死や路上での死亡等、原因がわからない死に方」「殺されたことはわかるが犯人が分かってない」等、そういったイメージを持たれるのではないでしょうか。

実は「変死」にも複数定義があります。刑事法学上の「変死」と法医学の「変死」とは意味合いが違うのです。

刑事法学上の「変死」は、まさしく上記のような「異常な状況下にある死」が入ります。「何か犯罪等に巻き込まれた可能性が高いが、具体的にはまだわからない」といった場合、「変死者」となります。

法医学上の「変死」は、少しイメージが違うかもしれません。
例えばある日自宅で、心臓麻痺を起こして死亡してしまった。この場合でも、発見時死因が明確でないため、これも「変死」にあたります。

日本において、変死として扱われる死体の多くは、単に「自宅で死亡した者」である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%89%E6%AD%BB%E4%BD%93

では今回記事で取り上げられているものは、どちらなのか……
正直記事にも明記されていないため微妙なところですが、新型コロナウイルスでお亡くなりになられた方の場合、おそらくは「自宅で死亡された方」という点で「変死」となった可能性が高いです。

1年間に警察が扱う「変死体」は万単位

ではこの「変死」の中で、新型コロナウイルスへの感染者が122人も発見されたこと、これは多いのか少ないのか、という点ですが、
実は警察が年間で扱う「変死体」は、万単位の数です。

参照(PDF):https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/sonota/shiinkyumei/dai10.files/3.pdf

上記資料でもわかる通り、平成29年度では20,383体もの変死体が取り扱われました。
なので、「122人がコロナ感染」というその数字自体はさほど驚くべき数ではないかもしれません。

しかし、問題は「12月は56人に急増していた」という部分です。
感染者の増大・死者の増加が起きている可能性が高いといえます。

日本だけでなく、世界的に「2020年12月」は、感染者・死者ともに最悪の月となっています。
「ロックダウン推進派」「経済両立派」で判断が分かれ、世論も入り混じっているので、なかなかに判断がむつかしいと感じることが多いですが、いずれにせよ「手洗い」「マスク」等の自衛策は、最低限徹底するべきです。

ワクチン接種まで、問題なければあと数か月、なんとか乗り切りたいところです。

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