コラム

「緊急事態宣言」でも、家で楽しめる楽器  人気ランキング5選

2020年はコロナの年でした。毎年、年末に発表される2020年の漢字は、「密」。

昨年はこの字のように三密を避けた一年でしたね。
例年年末年始を帰省して過ごすという方もそうはいかなかった方がほとんどでしょう。
特に新社会人の方や学生の方で実家から離れて暮らしている人は帰省できな買ったという人も少なくないのではないでしょうか。

昨年の春に流行した言葉「ステイホーム」。
すでに市民権を得ている言葉となっていますが、この年末年始や冬休みの期間に改めて何か始めるという方も多いでしょう。

資格勉強、料理、裁縫、語学、読書、筋トレ……などなど色々なことにチャレンジする方がいる中で、特に楽器を始める方も増えています。
ステイホームの言葉が使われはじめた頃にちょうど星野源さんの「うちで踊ろう」という曲が公開され、瞬く間に知れ渡っていきました。

これをきっかけにして音楽に興味を持たれた方もいるはず。

音楽を聴くことが好きだったり、いつかはやってみたいと思っていたり、そもそも昔やっていたことがあったり…などそれぞれ人によって状況は様々ですが、今まさに音楽を始める、または再開するという方はとても増えています。

そこで今回は「ステイホームで楽しめる楽器」を人気順にご紹介していきます。

「習い事」の王道 第一位 「ピアノ」

楽器の習い事で一番王道なピアノ。

さまざまな楽器の基礎となる音感や楽典などを身につけながら楽しんでいくことができる楽器で、自分の指の力を使って音の表現をする楽器です。
88個の鍵盤があり、それを叩く(打鍵する)ことでピアノの中にあるハンマーが弦を叩き、音を出します。
その音がピアノのフレームの中で響くことで音を増幅させ、多彩な表現を可能とします。
ちなみにピアノの弦は1つの鍵盤に対して1〜3本貼ってあり、その合計は約230kgほどになります。

特に人気の理由としては

  • 打鍵するだけで音が出るので音楽未経験者でもとっつきやすい
  • 音楽の基礎を学ぶには一番近道とされている
  • クラシックからポップスまで幅広いジャンルの音楽が楽しめる

…などなど人気の理由はいくらでも出てきます。

さて、自宅でピアノを弾く場合、どういったものがあるのか見ていきましょう。ピアノには簡単に分けると二種類あり、アップライトピアノとグランドピアノに分かれています。

そもそも本来のピアノの形はグランドピアノが完成形とされてきました。
しかしその後家庭用にもっとコンパクトに使用できるアップライトが発明されたところ、当時の中流階級の人たちはこぞって自宅にピアノを置いたそうです。

とはいえ、このご時世でアコースティックピアノを自宅に入れてガンガン弾いてしまうと、確実にご近所からクレームが入ってしまいます。そこで、今の住宅環境に合わせた楽器をご紹介します。

それは「電子ピアノ」です。

電子ピアノとはアコースティックピアノから抽出した音を録音したり、モデリングで発音する仕組みになっています。

次にこの電子ピアノがなぜ自宅でピアノを始めるのに適しているか見ていきましょう。

  1. ヘッドホンができる
    これは一番自宅で練習するにあたって一番気になるところだと思います。
    全ての電子ピアノはヘッドホンの端子がついており、夜でも安心して練習することができます。
  2. 練習する機能が充実しているモデルもある
    ただ弾くだけではなく、内蔵している曲に合わせて練習することもできます。
    他にも速さを変えて一緒に練習したり、伴奏の音源が流れたり、最近はBluetooth接続をして自分の好きな曲と合わせて弾くこともできます。
  3. 電子ピアノは扱いやすい
    アコースティックピアノはおおよそ200〜250kgはあるので、一度設置すると1人動かすことはできません。
    しかし電子ピアノならば平均して約50kg前後ですので、大人2人がけで動かすことができるでしょう。
    場合によっては1人で運ぶことができるくらいの薄いタイプのモデルも出ています。

電子ピアノの価格帯について

今やピアノレッスンの受講者の約80%が所有していると言われている電子ピアノ。

実は様々なメーカーからたくさん出ており、価格帯も様々。

大まかに分けると

  • 〜10万円
  • 〜20万円
  • 〜30万円
  • それ以上

というように分けることができます。

それぞれの価格帯別の特徴はあるのですが、簡単にいうとピアノの「表現力」の差になります。
どういうことかと言いますと、あくまでアコースティックピアノにどれだけ近く作るか。電子ピアノの目指しているところは主にここです。(違うコンセプトのものもあります)
価格帯が上がれば上がるほど、よりアコースティックピアノの臨場感や表現を楽しむことができるということになります。

したがってどの価格帯であっても「ピアノを楽しむ」ことは出来ますので予算の範囲内でお気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか。

ちなみに選ぶ際のポイントは以下の通りです。

  • 予算
  • 見た目(デザインや大きさ)
  • 鍵盤
  • 音(音色・音源・スピーカー)
  • 機能

です。この辺りをメーカー別に比べてみるとより自分に合った一台が見つかるでしょう。

音を気にしないで練習もできます 第二位 「ギター」

こちらも楽器の習い事や趣味で不動の人気を誇るギター。
ギターには大きく分けると二種類あります。

まず「エレキギター」と「アコースティックギター」に分かれます。

アコースティックギターにはさらに二種類、フォークギターとクラシックギターに、エレキギターは大まかにストラトキャスター、テレキャスター、レスポールと分類されます。(細かく言うと種類はもっとあります。)

フォークギターは、ジャカジャカ歌いながら弾く「弾き語り」をするギターでクラシックギターはアルペジオと言って指でメロディと伴奏を演奏するスタイルです。

ギターの中でも「アコースティックギター」、とりわけ「フォークギター」の人気が高いようです。
理由はステイホーム期間中に星野源の「うちで踊ろう」が流行ったなど諸説ありますが、

「色々揃える必要があるエレキギターに比べ、アコースティックギター1本で演奏ができる」

ことが挙げられるでしょう。

とはいえ、最低限揃えておかなくてはならないものもいくつかあります。

「最低限用意しておくべきもの」としてまず「チューナー」です。

今までは音叉(おんさ、叩いてその音を基準音として他の弦を合わせる)やピッチパイプ(笛のようなもの)を使ってやっていた音合わせ(チューニング)ですがどうしても自分の「耳」でやることが必要でした。
しかしこのチューナーは、ギターに取り付けるだけで正しい音が出ているか一眼でわかる優れものです。
金額も1,000円〜4,000円くらいと様ざまですがあるととても便利でしょう。

そしてピック。
一枚100円くらいで購入できます。
色々な形や材質がありますので、自分の好きな形で使うと良いでしょう。
フォークギターで使うには、三角の形でミディアムという硬さがお勧めです。

それに対してエレキギターですが、フォークギターに比べると少し人気は落ちますがそれでも多くの方が手にして、音楽を始めています。
先程あげた必要なものに合わせて、エレキギターは「アンプ」や「シールド」が必要になります。

「アンプ」とはエレキギターに繋げて音を増幅させて出す箱で、「シールド」はアンプとエレキギターを繋ぐケーブルのようなものになります。

エレキギターは音が大きくなるのでは?という懸念もあるかもしれません。

しかし、アンプ、もしくはエレキギターの方で音量を下げて行うことやアンプにヘッドホンを繋いで周りを気にせず演奏することができることが可能です。

自宅で楽しむという観点で見るとエレキギターはハードルが低い楽器と言えるでしょう。

しかし、アコースティックギターについても音が出ないよう工夫されている商品がいくつかあります。(例えば、YAMAHAが出しているサイレントギターやトランスアコースティックギターなど)

また、アコースティックギターに取り付けるような消音グッズなども出ているので「自宅で楽しむ」ためのギターは最近増えています。

なお、ギター単体の価格帯は先程のピアノに比べ幅広く、1万円くらいから販売されています。中には必要なものが全て揃ったセットなどもありますので予算に合わせて購入することができるでしょう。

コスパのいい楽器! 第三位 「ウクレレ」

次に紹介するのは、ウクレレです。

これはここ数年とても人気が出ている楽器です。

元々はハワイの楽器としても知られているもので、日本では牧伸二さんや高木ブーさん、つじあやのさん、サザンオールスターズでベースを弾いている関口和之さんなど多くの著名人がウクレレを演奏します。

ここ数年で人気が出ている理由としては

  1. 小さいから演奏しやすい(押さえやすい)
    これはギターに比べて半分(50㎝くらい)しかなく小学生くらいのお子さんから高齢の方まで気軽に演奏できる楽器となっています。
  2. 値段が安い
    さらに小さいので持ちやすく、コードと言われる和音での演奏もギターに比べて容易にできます。(例えば、指一本でコードが弾けるものもあります) 楽器の中でも価格帯の幅がそこまで広くない楽器としてもウクレレはお勧めです。
    確かに上を見たら限りはありませんが、手軽に始めるにあたり1万円しないで購入することができます。
    10万円出すとほぼ一生モノとして楽器を用意することができるでしょう。
  3. 動画などで学習できる環境が他の楽器に比べ豊富
    他の楽器でも最近はYouTubeでの動画コンテンツは非常に増えています。
    しかしウクレレは他の楽器に比べてそのコンテンツも多く、特に独学であっても動画を視聴しながら練習できる、という環境に恵めれています。
    最近ではミュージシャンでウクレレユーチューバーのガズレレさんなどはとても人気です。

楽しい!気持ちいい! 第四位 「ドラム」

叩いて音が出る楽器の代表格として「ドラム」が挙げられます。バンドの要として一番後ろで演奏しながら圧倒的存在感を誇るドラム。
誰しもその演奏する姿を見て憧れを持った人は少なくないでしょう。

しかし自宅でドラムなんて叩けるわけがない!

そうお思いの方もいらっしゃるかもしれません。
ですが最近は「電子ドラム」という商品があって、自宅でドラムを楽しむことができちゃうんです。

ゴム製のパッドを叩いて使うというイメージを持たれているかもしれませんが、最近の電子ドラムは非常に発達していて、「メッシュパッド」という打面がメッシュになっているものが主流となっています。

メッシュパッドの特徴として、ゴムのパッドに比べて静音性が高く、叩いた時の感触もドラムのそれに近い感覚で叩けます。(ゴムのパッドは硬く、跳ね返りが違うのでどうしても生のドラムとは違う感覚になります。)

もちろんヘッドホンで周りには大きい音が漏れることはありません。最近は音楽プレイヤーに接続し自分の好きな曲を流しながら練習することもできます。

特にBluetooth接続できる機種なんかもあって便利です。

さらに、電子ドラムの機種によってはRolandという楽器メーカーが出しているV-Drumシリーズのように「コーチ機能」として、ドラムの練習になる機能が充実している楽器も出ています。

価格帯は5〜6万円くらいから50万円ほどと価格帯が広目ですが、種類としてはそんなにたくさんあるわけではありません。

予算に応じて選ぶことができるでしょう。

クラシックの中でも一際華やかで見るもの聴くものを魅了する楽器 第五位 「バイオリン」

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クラシックの中でも一際華やかで見るもの聴くものを魅了する楽器バイオリン。

歴史もある楽器ですが、「習ってみたい楽器」の上位にいつもランクインしています。音楽を題材にした漫画などでもバイオリンはよく登場しますね。

この楽器も年齢は3歳くらいからご年配の方まで幅広く楽しめる楽器となっています。

特徴として、年齢(体の大きさ)に比例して楽器の大きさも変わります

一番小さいサイズ(1/16)から大人のサイズ(4/4)になるまで7つのサイズが存在します。(成長する度に買い替えていく楽器としても有名ですね。)

バイオリンはギターに比べて押さえるところがはっきりとわからないので最初は難しく思われがちですが、最近ですと押さえるべきところに貼るシールなども出ているので初めての方でも気軽にスタートできます。

さらに自宅で音を出すのは少し…という方にはサイレントバイオリンという本体から出る音を極限にまで抑えて、自分はイヤホンやヘッドホンで音を聞くという楽器もあります。

最近ではバイオリンなのでクラシックというイメージが強いですが、葉加瀬太郎さんのように耳に馴染みやすいメロディや、ポピュラーソングをバイオリンにアレンジした楽譜が存在するなど、演奏ジャンルも広がっています。

先程お名前を挙げた葉加瀬太郎さんが自宅で楽しめる独自の動画コンテンツを提供していますので気軽にスタートしやすい楽器と言えるでしょう。

最後に

今回は自宅で楽しめる楽器をご紹介いたしました。

音楽は聴くのも楽しいですが、弾けるようになるともっと楽しめます。自分の感情を表現したり、ストレスの発散などもに効果があります。

何より音楽を通じて色々な繋がりができたりするなどご自身の世界が広がっていくことでしょう。

これを機会に音楽を始めて新たな自分を発見してみませんか?

Published by
CUBE MEDIA