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全て植物を利用して作られた牛乳!?チリのスタートアップが人工牛乳を発売

「人工肉」は最近コンビニやファーストフード店でも提供されていますが、「人工牛乳」も存在することはご存知でしょうか

チリのフードテックスタートアップ企業「ノッコ(NotCo)」が人工知能技術を活用した100%植物性牛乳「ナッコ(NotMilk)」を発売し、多くの注目を集めています。 最近ナッコは、アメリカでオーガニック食品のみを販売する大型スーパーマーケット「ホールフーズマーケット」で納豆ミルクを流通し始めました。

ナッコは、経済学者のマティアス·マッチニック、コンピューター工学者のカリム·ピチャラ、生物工学者のパブロ·ザモラが共同で設立したフードテック企業であり、ツイッターおよびインターネットメディアのミディアムを共同創業したビズストーンと企業家のフレデリック·ブラックフォードが2億ドル(約2250億ウォン)規模のファンドを造成して誕生しました。

彼らは3万個以上の野菜を組み合わせて、乳製品の味を探しました。
「ジュゼッペ」と呼ばれるナッコの機械学習システムは、動物性乳製品と分子構造が最も類似した野菜を探したり、3万種類以上の野菜を組み合わせて動物性食品に代わる味の追跡に使用されます。
これまでも「植物性乳製品」は存在していましたが、33%の消費者が「動物性乳製品」に戻ってしまうとのことです。

そこで、ナッコは人工知能技術を用いて従来の乳製品の味と最も類似した「味」を見つけるのに力を注いできました。 すでにナッコはマシンラーニングでキャノーラ油、マスタード種子などで作った100%植物性マヨネーズを発売し、大成功を収めています。

AIはキャベツとパイナップルという人間が思いもよらない独特の材料混合法を提示して牛乳を開発しました。 これは、これまでアーモンドやオート麦で作られた、植物性牛乳のレシピをひっくり返すようなクレイジーな組み合わせを、AIが発見したものです。

健康だけでなく「温室効果ガス排出量削減」にも期待できる

「普通に牛乳を飲めば良いのでは?」と思うかもしれません。
確かに牛乳は健康的ですので、わざわざ代替する必要がない、と思うかもしれません。
しかし私たちが肉類と乳製品の消費を減らさなければならない理由は、動物の飼育で増えた地球の水使用量と炭素排出量を大きく減らすことができるからです。

「温室効果ガス」と言えば、工場等から排出される二酸化炭素!というイメージがあり、それは間違いではないのですが、「メタンガス」には二酸化炭素の10倍もの温室効果があります。
そして大気中のメタンガスの20%~30%は牛のげっぷから作られているというのは驚きです。

今後も植物性食品の販売を続ける計画であるナッコのような企業の誕生を期待したいですね。

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