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大ヒットの「鬼滅の刃」しかし声優の給料は変わらず…フェア?アンフェア?【海外の反応】

鬼滅の刃は日本で社会現象になっています。映画は2021年1月18日時点で公開94日間で動員2644万人、興行収入361億円を記録しており、日本歴代1位の記録を更新し続けています。

鬼滅の刃で炭治郎役を務める声優の給料についてのコメントが海外で話題になっているようです。核心部分については語られませんでしたが、その内容としては映画がいくらヒットしようが給料が変わらないというものでした。

このコメントに対する海外の反応をまとめました。

他のビジネスでも同じという意見も

他方で、他のビジネスであってもプロジェクトが大きく成功したとしても成功報酬として多く給料が支払われることは少ないのではないかという意見もありました。また、仮にプロジェクトが失敗に終わったとしても固定で給料をもらえるのだからフェアではないかという意見も見られました。

このことは驚くべきことではないのでは?映画やテレビゲームなど、多くの人が関わっているプロジェクトの多くは固定給でしょう?それが大きくヒットすればいくらかのボーナスがある場合もあるでしょうが、ヒットしなければその固定給で終わりなのが通常の場合です。それが正しいかどうかは確かに議論する余地がありますが、このことは多くの業界と同じです。

他のすべての業界で同じではありませんか?たとえあなたの働いている会社の売上が急に伸びたとしても、あなたの給料は同じままです。年末にボーナスがあるかもしれませんが、それだけでしょう。

科学者も同じことが言えます。上位のジャーナルに論文を掲載することはできますが、ノーベル賞を受賞しない限りは高額なボーナスは得られません。

声優は、声優としてではなく役者やタレントといった、必ずしも得意ではないことで実際は稼いでいます。

人気が出なくても同じ給料をもらえるのであれば、ある意味でフェアなんじゃない?人気が出たらその作品に出ていた声優は新たなキャリアが拓かれるのだから利益は得られるのだろうし。

確かにシリーズの人気があれば、出演していた声優はそのことに助けられるでしょう。履歴書に「鬼滅の刃」がある場合は、その後は多くの声がかかるでしょう。

映画業界では、予想されるパフォーマンスに基づいて巨額のボーナスを受け取る人がいるように思うけどね。ロバート・ダウニー・ジュニアは、アイアンマンの制作にかかっては公開前にすでに多額のボーナスを得ていたらしいけど。

ルフィの声優も同じだったんじゃないかと思うけど。人気になったからといって、すでに放映されたエピソードの給与が遡及的に支払われるわけではないでしょう。ただ、人気が出た後は給料が上がったんじゃないのかな。

声優だけじゃなく、アニメーターもそうじゃないか。アニメ業界は給料が低いことはよく言われていることだよ。

このポリシーはひどいように見えますが、実際にはファンにとってはいいルールに思えます。声優が多額の給料を得てしまうと、もうその声優の声は映画やアニメで聞くことが出来なくなってしまうかもしれないからです。低い給料であれば、声優はまた仕事をしなければならず、結果的にファンはまたその声優の声を聞くことができるのです。

うーん…多くのアーティストが同じ給与ではなくプロジェクトの所有権の割合について交渉できた方がいいとは思うけどね。現状では資本主義が実際に労働や芸術を評価せず、芸術家を搾取して彼らの創造物からお金を稼ぐことだけを求めているように見えてしまうよね。

興行収入はどこにいく?

多額の興行収入が声優やアニメーターに支払われるのではないとすれば、どこにいくのでしょうか?誰が儲かっているのか訝しがる意見も多く見られました。実際には、まずは制作会社により映画が作られ、その後制作された映画を配給会社が各映画館に売り込みを行います。後は各映画館でチケットが販売され、その合計が興行収入になります。興行収入のうち、50%が映画館、20%程度が配給会社、30%が制作会社の収入となるといわれています。

上記のように考えると、興行収入が361億円といっても、そのうち制作会社が得られる収入は108億円になります。ここから制作費用と税金を差し引いた金額が制作会社の利益となるわけです。

ただし、映画は日本では年間600本程度製作されるといわれていますが、制作会社が500程度であることを考慮すると、1年間に1本、多くても2本程度の制作となっていることとなります。また、全ての映画が鬼滅の刃のように大ヒットするわけではないことから、制作会社が事業を継続するためには会社に資金を残しておく必要があるといえます。

そのため、大ヒットが出たとしても、その利益は声優やアニメーターに還元されることは少ないというのが実情のようです。

私が理解していないだけかもしれませんが、誰が映画によって稼ぐことになるんですか?

人気アニメのお金はどこにいってるの?アニメーターにも、声優にも、元の漫画家にもいってるように見えないけれど。制作会社の将来のプロジェクトに再投資されているならいいけど、制作会社のトップが搾取していないだろうね…

多くは制作委員会の会社にいくようだよね。ただ、アニメ映画の多くは損益分岐点に達しないから、鬼滅の刃のような大ヒットの場合、資金の大部分は将来のプロジェクトに再投資される可能性が高いんじゃないのかな。

制作会社からすると、映画の制作に取り組んでいる間はアニメーターや声優、そして他の従業員に給料を前払いしていることになるよね。だからある程度制作会社が資金をプールしておかないと制作できないというのはあるんじゃないかな。

新しいものを作るときは投資せざるを得ないからね。新しい才能の漫画家、監督、声優を見つけて作成するためにお金を費やし、配給会社など多くの会社とスタッフを集め、成功するために計画するわけだ。だけど、 それが失敗した場合は制作会社はすべてを失うことになる。一方で、監督、アニメーター、声優は映画が売れなくても損失を被るわけではない。そう考えると声優の給料はフェアとも考えられるよね。

どれだけ映画がヒットしても給料が固定というのは一見すると不合理にも思えますが、映画がヒットしなかったときに損失を被るわけではないことを考えると、フェアといえるかもしれません。少なくとも現在はこのような考えで、アニメ業界の給料は考えられているようですね。

何にせよ日本のアニメ映画のクオリティは非常に高いので、今後も素晴らしい作品が世に生み出されることを期待したいです。

参照:https://www.reddit.com/r/anime/comments/knq5wc/demon_slayer_voice_actor_says_that_no_matter_how/

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匿名
匿名
3 年 前

自分で金額のランク付けできる仕事で、その金額をみて起用する側が支払ってるって花江さんがテレビで言ってたな。

匿名
匿名
3 年 前

興業が失敗した時に 減給や無給、赤字の時は借金も一緒に背負うってなら話は判るが
失敗しても一切責任負わんで 成功した時だけ山分けなんて話とおらんで。
で 歩合制でギャラ交渉できる俳優なんて極わずかやで  己のネーミングで観客をごまんと動員できる一部の世界的大スターだけや、 声優のネームバリューでどれだけ観客動員できてんねんって話や

匿名
匿名
3 年 前

日本の映画界が進歩しないのはこの仕組のせいだと思う
いくら売れた所で原作者、声優は全く儲からない
誰がこんな仕組みを望んでるんだ?集英社とユーフォーテーブルだろうけど

 匿名
匿名
3 年 前
返信する  匿名

世界的な俳優とかも同じ仕組みなんですがそれは

匿名
匿名
3 年 前

給料上げるなら声優より原画描く人の方が先だろうね
CGアニメみたいに声優の表情もキャプチャされてるならもっと金額高いだろうけど

匿名
匿名
3 年 前
返信する  匿名

庵野秀明だったか、押井守だったか忘れたけど「アニメというのは分業で制作するから、実は映像だけを見ると統一感が無かったりする。声優というのはそこに一本の芯を入れてキャラクターに生命を与える重要な仕事」とか言ってたな。
作画というのはよく見るとアニメーターの癖が出ていて、作画ヲタという人種はシーン毎の違いは分かったりすると聞くしな。

 匿名
匿名
3 年 前

鬼滅の映画はスポンサーを募る制作者委員会方式ではなくアニメ配信元と版権元に製作会社も含めての3社しか参加してない

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