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アルメニアのスーパーマンがすごすぎる 水没したバスから20人を救助 火事の病院から人々を救出 – shavarsh Karapetyan氏

シャヴァルシュ・カラペティアン氏(68)は、アルメニア(当時のソビエト)生まれの水泳選手です。
欧州選手権で13回、ソ連選手権で7回優勝しています。
しかし彼はもっと素晴らしい偉業の記録を持っています。

1976年9月、シャヴァルシュ氏と弟が貯水池のまわりをジョギングしていた時、道路を走っていたバスが、進路を外れて水の中に突っ込んでいくのが見えました。
バスは沖合24メートル、水深10メートルの位置まで沈み、水の中の視界はほぼ0。絶望的な状況です。
しかしシャヴァルシュ氏は躊躇なく水面に飛び込み、バスの後部窓を足で割って乗客の救助を行いました。

凍りつくような水温の中、シャヴァルシュ氏は30回飛び込み、20人を救出しました。
彼がバスの中から水面まで乗客を助け出し、水面では彼の弟が陸上まで人々を抱えあげました。

悲惨なことに、バスには92人の乗客が乗っていました。途中プロのダイバーも駆けつけましたが、空気タンクが空だったため、生存者はシャヴァルシュ氏によって救出された20人のみでした

事故後、クレーンで引き上げられたバス

救出後、同氏は45日もの間、意識不明の状態でした。
極度に冷たい水の中で潜水を繰り返したこと、
足や背中にガラス片が突き刺さり、更にそこへ未処理の下水が体に入り込んだことで、敗血症に罹患したこと等が原因です。
幸いにも一命をとりとめましたが、肺に後遺症が残り、選手生命にもダメージが及びました。
(それでも退院後1年も立たない内に、フィンスイミングの世界記録を更新(11回目)しています)

彼の偉業はそれだけではありません。
1985年、ソビエトのスポーツ施設で火災が起き、シャヴァルシュ氏はたまたま近くにいました。
彼は火災が起きている建物に急いで突入し、目についた人々を片っ端から救助しました。
同氏は救助の途中で煙を吸い込み意識を失いましたが、地元のタクシー運転手が彼に脈があることに気づき、病院で救命措置が取られました。

なお、彼自身は自分の偉業をまったく誇っていません。
最初の水難事故の際、ソビエト当局は事故を隠蔽しようとしました。
新聞にも小さな記事がのるだけで、決死の救助活動を行ったシャヴァルシュ氏の名前は一切掲載されていません。
党から表彰状と少しの金銭(平均月給の4分の1)を渡されたときも、彼の父親が「息子たちはお金のためにおこなったのではない」と断りました。
(彼自身も同じスタンスのようです。「なぜ話すのですか?誰に話すんですか?何のために話すのでしょうか。自分の名を売るためにですか?もう終わったことです」と彼は記者に語っています)

彼の控えめさは尋常じゃなく、彼の奥さん(事件から数年経って結婚した)がその偉業について知ったのは、6年後、英雄行為が新聞で大きく取り上げられた時でした。
奥さんに「なぜ話さなかったのか」と問い詰められたときも、同氏は「私達は物語を作るのではなく、赤ちゃんを作らなければならない」と話したそうです。

更に、シャヴァルシュ氏は極限状態での救出活動の途中、人と間違え革張りの椅子を掴んで、水面に上がってしまったことがありました。
そのことをとても悔いているそうです。
「あの間違いがなければ、もうひとり救えたかもしれない」と。

その後、シャヴァルシュ氏は靴修理店を開き、今ではビジネスを成長させ、レストランや衣類・食料品を売る店を経営しているとのことです。
2014年の冬季オリンピックでは聖火リレーに参加し、かつて水泳選手が偉大なことを行った事実を多くの人が知ることになりました。

シャヴァルシュ・カラペティアン氏の選手時代と現在

参照:https://www.peopleofar.com/2014/02/08/true-story-of-a-real-life-superhero-shavarsh-karapetyan/
https://grantland.com/features/the-plunge-shavarsh-karapetyan-heroic-rescue-armenia-trolleybus-ussr-history-finswimming/

海外の反応

なんて凄まじい男なんだ!

すごい人物だけど、彼の近くにいるのは危険かもしれないw

↑トム・ハンクスが主演をしている世界で、飛行機に乗るようなものかも

↑もしくはマット・デイモンと出かける感じ

水中に閉じ込められた20人を、一度に一人ずつ救助するのってどうやるんだ?

↑詳しく語ると、バスには92人の乗客がいたが、救われたのは20人だけだ。
しかも男性は救助活動のために死にかけ、
かつては水泳の世界チャンピョンだったが、肺炎と敗血症で45日間入院し、後遺症でキャリアを絶たれた。

↑なんてことだ。なんて素晴らしいチャンピョンなんだ。

彼は、一度座席を人と間違えて救助してしまったことを、深く悔やんでいる。

まるで『シンドラーのリスト』のリアム・ニーソンみたいだ。
「あと一人助けられたのに」と。

ああ…アルメニアにはこのように善良な人がいる。
何という悲惨な歴史

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私はアルメニア人だけど、彼をとてもリスペクトしている!

このニュースを見るたびに、自分がアルメニア人であることを誇りに思うよ。

自分の友人にアルメニア人がいるけど、この男は彼らにとってまさしく「生ける伝説」らしい

それができたのは世界中で彼だけだっただろう。
スパーマンはアルメニアに実在した。

世の中にこういう人がいると知れてよかった。

参照:https://www.reddit.com/r/Damnthatsinteresting/comments/nq2pwe/soviet_superman/

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匿名
匿名
2 年 前

そんなことがアルメニア

匿名
匿名
2 年 前

初めて知りましたし知れてよかった

匿名
匿名
2 年 前

プロのダイバーは泳ぎのプロなのに、素潜りで救助活動に参加できなかったのだろうか。それは強制はできないけど、本人次第ではあるけど。

 匿名
匿名
2 年 前

すごすぎる

匿名
匿名
2 年 前

バスに92人ってどんだけでかいバスやねん

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