コロナについて日本人がまだ知らないこと

 

コロナビールを飲んだことがありますか?
なんだっけそれ、という方……ワイルド・スピードの主人公、ドミニクがよく飲んでる、あれです。

コロナビールは、世界中で売れているメキシコのビールです。
味は薄めで、その構造上、少し独特の香りがします。(といってもとても飲みやすい味です)
度数は4.6%、ピルスナータイプのそのビールは150カ国で売られており、アメリカでは最も売れている輸入ビールです。
日本でもハイネケン・バドワイザーに続き、輸入量で3位につけています。

 

コロナといえばライムスライス…?

なんといっても特徴的なのはその飲み方です。
多くの店では、コロナビールを注文してもグラスはついてきません。瓶そのままか、瓶の口にライムスライスが差し込まれて出てきます。
ちなみにこのライムを差し込んで飲む方法、かつて「ライムがなければコロナを飲むな」というフレーズが広告に使われるほど、有名な飲み方なのですが、
実は発祥の地メキシコでは、このような飲み方はしないようです。あくまで海外や観光客向けの飲み方ですね。

 

コロナの創始者はスペイン人

実はメキシコビールのコロナを作り上げたのは、メキシコ人ではありません。
コロナ創始者「アントニーノ・フェルナンデス」は、1917年にスペインで13人兄弟の11番目として生まれました。決して裕福な家庭ではなかったようです。
32歳の時、妻と共にメキシコへ移り、妻の叔父が持つ醸造所で働き始めました。
1925年に醸造所の10周年記念として制作したのがコロナビールです。

ちなみにアントニーノがなくなった時、2億ドルもの財産が残り、多くの財産は彼の生まれ育ったスペインの小さな村に寄付されることとなりました。
その際、「村の住人88人みんな億万長者になる」と噂されましたが、実際にはそのような授与は行われていません。
ただし彼の残した数々の設備や文化センター等により、住民は幸せに暮らしているとのことです。

透明なガラスはセオリー外れ

コロナには他のビールと違う点が一つあります。
それは完全に透明な瓶に入れられていることです。
ビール瓶といえば、多くの人は黒い瓶を思い描くと思います。あれはおしゃれで黒くしているわけではなく、黒くすることで光からビールを守り、味を保つ工夫がされているのです。
しかしコロナビールは、あえて痛むリスクを負ってでも、ビールの液体を見せて訴求する方を選びました。
コロナの広告では、ビーチの白い砂浜やヤシの木がよく用いられます。
確かにあの瓶に入った黄金の液体は、熱い日のビーチでとても魅力的に見えるでしょう。

なお、コロナビールにライムスライスをつけられる理由には、ホップが光と反応して味が変わってしまうため、ライムと合わせて魅力的な味にした、という説があります。
(もう一つは蝿が入らないようにという説)

 

コロナに合う料理は

以前コロナビールのキャッチコピーに「このビールは、立って飲むのがお行儀です」というものが有りました。
ジョッキに注ぐのではなく、瓶から直接飲むので、バーベキュー等で飲むと絵になるのではないでしょうか。
また、メキシコのビールですから、タコスやサルサはもちろん、辛めの料理と一緒に飲むとごくごくいけます。

コロナビール自体も、ジンジャーエールを入れたり、トマトジュースで割ったりと、色々アレンジが工夫できます。
割と薄味なので、何と合わせても飲みやすそうですね。

 

さあ、そろそろ飲みたくなってきたのではないでしょうか。
スーパーでコロナビールを見かけたら、試しに飲んで見られてください。
瓶がそもそも格好いいので、宅飲みでもなかなかおしゃれな雰囲気を味わえると思います。
可能なら、ライムや塩も添えてみてください。

 

あ、ウイルスの話ですか?
今、名前がかぶってるという理由だけで売上が下がっているそうです!是非買ってあげてください!