ポスト『鬼滅』と噂の『呪術廻戦』とは?人気の理由と「鬼滅越え」の可能性を探る!
漫画の最終巻も発売され、一区切りついた『鬼滅の刃』。じつはその陰で「鬼滅越え」を噂される作品が急上昇中なのを知っていますか?
その作品の名は『呪術廻戦』。
「週刊少年ジャンプ」発のアニメで、9月の放送開始から回を追うごとに人気が上昇。発行部数は「1000万部」を突破し、ついには書店から漫画が消える事態となりました。
かつての『鬼滅の刃』を思い起こさせる現象から、SNSを中心に注目が集まっており、「鬼滅越え」を期待する声も多数。
果たして『呪術廻戦』は「鬼滅越え」を起こせるのか?
この記事では、『呪術廻戦』が人気の理由と「鬼滅越え」の可能性を考察していきます!
『呪術廻戦』が急上昇!漫画売り切れ・NETFLIXでは首位独占!
ジャンプ発の呪術アクション・『呪術廻戦』が空前の大ヒット中!
2020年9月の放送当時から注目されていましたが、11月後半からさらに注目度がアップ!書店では漫画が売り切れる事態となっています。
この光景、まるで『鬼滅の刃』が流行り始めたときのようですね。
『呪術廻戦』は今『鬼滅の刃』を追い越すほどの勢い。
実際、局所的には追い抜いている部分もあり、動画配信サイト「NETFLIX」では『鬼滅の刃』を抜いてランキング1位を獲得しているんです!
この人気の高まりに、原作ファン以外の層からも注目され始めています。
果たして『呪術廻戦』は、このまま『鬼滅の刃』を越えてしまうのでしょうか?
そもそも『呪術廻戦』とはどんな作品?
『呪術廻戦』は「週刊少年ジャンプ」で2018年から連載されている漫画が原作。アニメ化前の時点ですでに人気が高く、連載陣の中ではトップを争う存在でした。
アニメ化されたのは2020年の9月から。いわゆる「秋アニメ」枠で、1話放送直後から映像の美しさやOPムービーのクオリティなどが話題になっていました。
内容は、呪いの力「呪力(じゅりょく)」を操って戦う「呪術師」たちと、形を持った呪い「呪霊(じゅれい)」たちとのバトル物。
呪術師と呪霊、どちらも多彩な能力を持っており、その能力バトルにはジャンプ作品の王道的魅力が詰まっています。
魅力的な呪術師たちや迫力の呪術バトルが人気
『呪術廻戦』最大の魅力は、個性豊かな呪術師たちと、呪力を駆使した大迫力のバトルです。
呪術師たちのキャラクター人気は非常に高く、各キャラクターごとに個別のファンが付くほどです。
中でも最強の呪術師である「五条悟」の人気はかなりのもの。彼が活躍した回では、彼の名がツイッターのトレンド入りしたほどです。
ちなみに、呪術師たちはただ強いだけでなく、性格に一癖も二癖もある、個性の塊ばかり。
しかし、その強い個性がキャラクターたちに人間味を与え、現実にもいそうな、親しみの持てる存在へと仕上げています。
『呪術廻戦』が「鬼滅越え」を成しうる「要素」2つ
『呪術廻戦』には、「ジャンプ発」「人気急上昇」「漫画売り切れ」など、かつての『鬼滅の刃』と多くの共通点が見受けられますが、このまま同じムーブメントへと発展していくのでしょうか?
『鬼滅の刃』は、かつてないほどの規模で流行ったので、正直同じことが二度起こるとは想像しにくいところです。
しかし、じつは『呪術廻戦』には同じムーブメントを起こしうる「要素」が揃っているんです。ここでは、その「要素」について説明していきます。
要素1:人気が「急上昇」している
『鬼滅の刃』は、超短期間で人気が急上昇した作品です。アニメ放送開始が2019年4月。2020年の始めには社会現象化していたので、1年弱で一気に人気を集めたことになります。
人気が急上昇すると、ニュース性も付いてきます。
「なぜ人気が急上昇したのか」
「皆が読んでるけどどんな作品なのか」
「本当に面白いのか」
など、多くの疑問が生まれ、多くの人たちが興味を持つようになります。
『呪術廻戦』も、アニメ放送開始後から人気が急上昇しています。
特に11月後半からの上げ方が凄まじく、ウェブメディアを中心に多くのメディアで取り上げられるようになりました。
その結果の「漫画売り切れ」。
アニメは来年春まで続くので、まだまだ人気が上昇していくと考えられます。
要素2:すでに2回の「バズ」を起こしている
アニメの認知度は、SNS上で「バズ」ることで一気に広まっていきます。
特にツイッター上でのバズが重要。トレンドワードやリツイートから、アニメ未視聴層にも情報が知れ渡っていきます。
また、一度バズると二度目のバズが起こりやすくなります。
一度バズを起こした存在として注目度が高まるので、作品に対してアンテナを張る人が増えるのです。
『呪術廻戦』は、アニメの内容で1回、漫画売り切れで1回と、すでに2回のバズを起こしているため、短期間にかなり多くの人へ広がったと考えられます。
なぜ人気が急上昇?ヒット作に隠された「型」に注目
このGoogleTrendsのグラフを見てください。
これは『呪術廻戦』の検索ボリュームを表しているのですが、アニメ放送開始後から「右肩上がり」になっているのが分かります。
じつはこの「右肩上がり」の「型」が重要なポイント。
この「型」は、『鬼滅の刃』や、過去の大ヒット作『魔法少女☆まどかマギカ』といった作品にも共通しているんです。
ここからは『呪術廻戦』の人気が急上昇した理由を、この右肩上がりの「型」から紐解いてきましょう。
ベースとなるのは作品のクオリティ
GoogleTrendsの検索ボリュームは、作品の注目度や人気度に直結する項目です。
ほとんどのアニメ作品は、検索ボリュームのピークが第1話に集中する傾向があります。
そして、2話以降はそれ以上のボリュームをたたき出すことは無く、放送日に小さな山を作りながら上下していきます。
しかし、大ヒット作にはこのケースが当てはまらず、回を追うごとにピークを大きくして最終回を迎えます。
つまり、本当に面白い作品は、回を追うごとにファンが増え、考察やニュースなどが飛び交い、そして大注目の中で最終回を迎えるのです。
これを支えるのはほかでもない、作品のクオリティです。『鬼滅の刃』しかり『魔法少女☆まどかマギカ』しかり、本当に面白い作品には自然と人が集まってくるのです。
超人気キャラ「五条悟」が火付け役
じつは『呪術廻戦』は、第6話まではそこそこの人気で落ち着いていました。
しかし、第7話(11月14日放送)のあるきっかけにより、一気に人気を上げることとなるのです。
それは、超人気キャラ「五条悟」の活躍です。
第7話は、五条が隠されていた顔を晒し、「最強」と言われる力の鱗片を見せつけた回。
美しすぎるビジュアルとあまりの強さに、ツイッターでは一気にトレンドワード入りを果たしました。
これ以降、五条のファンが急増し『呪術廻戦』の注目度も急上昇。その魅力が知れ渡り、漫画売り切れを起こすほどのムーブメントへと発展していったと考えられます。
主題歌を歌うポスト「米津」の存在も
アニメの顔として欠かせないのが、主題歌を歌うアーティストの存在。『呪術廻戦』には「ポスト米津」と噂されるアーティストがいるんです。
その名は「Eve」。OPテーマ「廻廻奇譚」を歌っており、ここ数年で一気に活躍の場を増やしている「勢いのあるアーティスト」です。
じつは米津玄師さんも、かつてジャンプ作品『僕のヒーローアカデミア』の主題歌を手掛けていました。
その後、アニメ映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の「打上花火」を経て、ドラマ『アンナチュラル』の「Lemon」で大ヒットすることとなります。
Eveさんも、本作でかなりその名を広めました。
12月25日には、主題歌提供したアニメ映画『ジョゼと虎と魚たち』の上映も控えていることから、米津さんと同じ道をたどる可能性も考えられます。
『鬼滅の刃』越え!とはいかないかも?
作品のクオリティやバズる土台など、『呪術廻戦』は『鬼滅の刃』を超えるムーブメントを起こしうる「要素」が詰まった作品です。毎日「鬼滅越え」が議論されるのもうなずけます。
そして、「鬼滅越え」の可能性についてですが、
私の所見なのですが、『呪術廻戦』は大ヒットはしても「鬼滅越え」までは難しいのではと考えています。
その理由は、作品を幅広い層へ広める「子供たち」の存在にあります。
『鬼滅の刃』は設定がかなりシンプルでした。呼吸を使った数々の技は、メカニズムよりも「必殺技」の側面が強めです。そのため、子供にも分かりやすく真似もでき、親やその上の世代まで広まっていったと考えられます。
『呪術廻戦』では、呪術が緻密なメカニズムに基づいて描かれています。ターゲット層もやや高めの印象で、子供たちには少し難しいと考えられます。
そのため、かつての『鋼の錬金術師』と同程度のムーブメントとなるのではないかと考えています。
とはいえ、『呪術廻戦』が面白い作品であることに変わりはありません!
私も全巻揃えてしまったのですが、今後10代~40代を中心に大きなムーブメントとなると予想されます。
『鬼滅の刃』で各社がタイアップを打ち出したように、『呪術廻戦』でも今後大規模なタイアップ企画が行われるかもしれませんね!