健康・医療・生き方

ロックダウン下の運動不足、死亡率の上昇につながる可能性があるとの研究結果

緊急事態宣言や、海外のロックダウン。
もちろんコロナに感染しないために行っているのですが、皆が家に引きこもり運動不足になることで、死亡率が上昇するのではないか、という研究が公開されました。

Lack of physical exercise during COVID-19 confinement may lead to a rise in mortality
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-01/fda-lop011921.php

ブラジル、サンパウロ州立大学(UNESP)の研究者は
パンデミック初期数ヶ月の間に起きた身体活動の減少が、「2型糖尿病による年間1110万人以上の患者増加につながり、170万人以上の死をもたらす可能性がある」と述べています。

まだ査読中の論文なので明確な論証ではありませんが、驚きの数字です。

調査はオンラインのアンケート形式で、世界的に行われました。
最初の1000人によるデータでは、身体活動のレベルがロックダウン最初の数か月で35%減少し、「座ってる時間」は28.6%増加したとのことです。

WHOは、18〜64歳の成人に対して、週に少なくとも150分の中程度の有酸素運動または75分の激しい有酸素運動を推奨しています。
しかしロックダウン下では、多くの人がこの運動時間を満たすことが出来ていません。
コロナ前のデータでは、このような「運動不足」の人有病率は、一般に40歳以上で57.3%、糖尿病のリスクがある人々で57.7%であると推定されています。

日本では、外出や外での運動自体は制限されていません。
感染予防に全力を注ぎたい気持ちもありますが、そのために健康を損ねてしまっては本末転倒です。

スポーツ庁では、緊急事態宣言家での運動等を案内するマガジンサイト等を作り、告知を行っているようです。

https://sports.go.jp/

ぜひこちらを参考にして、必要な運動量を確保されるようおすすめします。

Published by
安藤隆史