オーストラリア軍、tiktokの接続禁止へ

 

オーストラリア国防総省は、米軍に引き続き、tiktokのホワイトリスト除外を行っています。

ある種動画SNSの先頭を走るtiktokは、今まで軍のプロモーション等でも使用されてきました。
例えばフィンランド海軍の船員がミッキーマウスに扮した動画は、何百万もの視聴回数を記録しています。

しかしtiktokの運営会社であるByteDanceは中国の企業です。
アメリカはtiktokアプリのコンテンツポリシーがふさわしくないと感じており、昨年12月にはtiktokアプリの使用には「潜在的なリスク」があるとペンタゴンは主張しました。

オーストラリア国防総省は、このtiktokの禁止理由についてコメントを拒否していますが、すでにWechatアプリを軍の通話で使用することを禁止していました。

また軍にとって、兵士や職員の通信状況は時に重大なインシデントをもたらします。
例えばカリフォルニアで行われた米軍の軍事練習では、海兵隊員の一人が行った「自撮り」により、部隊が壊滅しました。

もちろん演習なので実際に命を失うことにはなりませんでしたが、実戦ならばその兵士の行動により、軍全体が危険にさらされたでしょう。

5Gをめぐる米中対立も過激さを増していますが、こういった情報を鑑みると、情報はミサイルよりはるかに価値があるのかもしれません。

参照:TikTok not approved for use on Australia’s Defence devices
https://www.abc.net.au/news/science/2020-01-16/defence-ban-tiktok-china-security-fears/11869512