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コロナウイルスとの戦いで起きた”良い影響”

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コロナウイルスは人類にとって途方も無い悲劇です。起きなければよかったことに他なりません。

しかし、コロナウイルスと人類が戦いを繰り広げたことで、いい影響が起きた面も確かにあります。
悪いこと、ネガティブなことは連日報道されていますが、こういった時に改善を繰り返してきたのが人類の歴史であり成果です。
「良い影響」もしっかりと目を留めていきましょう。

衛生意識の向上と、インフルエンザ発症率の極端な低下

コロナウイルスの感染予防に際し、最も効果があるのは手洗いです。
これは外出先で手に付着したかもしれないウイルスを、しっかりと洗い流すことで予防するものですが、もちろんコロナウイルス以外にも意味があります。

今までこの時期に猛威を奮っていたのは、もっぱらインフルエンザでした。
しかし今年はインフルエンザの患者数が、昨シーズンより450万人減少するという素晴らしい数字が出ています。

もちろん手洗いだけの功績ではないのかもしれません。今年は例年よりも暖冬・多湿だったため、コロナウイルス流行前から数値が低かったこともあります。

しかし手洗いが多少なりとも、感染予防に寄与したのは確かでしょう。
そしてその理由が正しければ、来年はもっと減らすことが出来るはずです。これは本当に良いニュースと言えます。

空気が綺麗に・自然が回復

コロナウイルスにより、殆どの工場や物流、車の流れがとまりました。
それらの活動は経済にとって必要なものでしたが、地球環境にとっては残念ながら害を及ぼすものでした。

ロックダウンの結果何が起きたでしょうか。これまでずっと大気が汚染されていた地域で、しばらく見たことのないような青空が観測されました。

例えばインドの首都ニューデリーでは、不健康な値を示す大気汚染濃度が、昨年は68%だったにもかかわらず、今年は17%まで下がりました。
また韓国では2月26日から3月18日までのPM2.5レベルが、前年に比べ54%も減少しました。
(参照:https://edition.cnn.com/2020/04/22/world/air-pollution-reduction-cities-coronavirus-intl-hnk/index.html)(英語)

これらの大気汚染が中国等の工場を原因として起きていたことは明らかでしたが、こうして工場を停止した場合の数値がしっかり出たことは、問題提起がしやすくなり、大気汚染問題解決に少し近づいたと言えます。

また、街中や観光地からおおくのゴミが消えました。
生態系の再生や、プラスチック汚染の緩和等、こと環境問題に限ってはいい結果がぞくぞくと出ています。

ブラジルのビーチで絶滅危惧種のウミガメが出産したニュース

ただしこれをどう維持するかは、人類が向き合うべきこれからの課題になります。

テレワークの促進

これまで日本では、「都市圏」こそが理想の地とみなされてきました。
人々は何駅も、時には何時間も掛けて出勤し、顔を合わせ仕事をしてきました。
時には顧客に挨拶するためだけに、多額の移動費と時間を掛けていたのです。お金を使うことは経済にとっていいことですが、あまり有意義とは言えません。

ライバルのエンジニアが30分で遠距離のクライアントと会議しているところを、自社のエンジニアだけが移動だけで5時間も掛けているとしたら、相当な遅れに繋がります。

また、自宅で育児や介護等を行いたい人を起用することがもできるようになりますし、また土地や人件費の安い地方で仕事をし、活性化させることもできます。

もちろん顔を合わせてコミュニケーションを取ることに意味はあります。しかし今までの日本社会では、少し多すぎだったと言えるかもしれません。

今回無理矢理にでも多くの企業がテレワークを導入し、可能になった実績があります。
このことは地方活性化の点でも、首都機能に保険を掛ける点でも、また人材活用の点でも良い影響がある、と言うことが出来ます。

福祉や医療制度の見直し

今回、コロナウイルスが流行ることにより、良くも悪くも各国の医療制度の差が浮き彫りになりました。
日本では多少の不満がSNSに書き込まれていますが、皆保険制度や家族多くある診療所・CTスキャン、高額医療費制度やコロナウイルス罹患時の治療費・入院費無料等、国際的に見えてもかなり手厚い保護がなされています。

残念ながら世界の殆どの国ではそのような制度はありません。
例えばアメリカで保険に入っておらず(10人に1人はいる)、コロナウイルスで入院を余儀なくされた場合、少なくとも42,000ドル(455万円)以上の医療費が課せられるとのことです。
もし重症化して人工呼吸器が必要となった場合、250ドル~500ドルもの費用が更に追加で必要となります。そもそも保険料を支払うことが出来ない貧困層に払える金額では有りません。
また保険に入っていたとしても、本当にコロナ以前、自分の体が健康だったか細かくチェックされたり、感染症が対象外だったり、そのほか理解の難しい仕組みにより実際には高額の請求が来ることも少なくないのです。

さすがにそのままの状況では、アメリカという国が大きな致命傷を負います。
トランプ大統領は、入院中のコロナウイルス患者について、病院が治療費を請求しなかった場合、連邦政府を通じて治療費を保証すると表明しました。

アメリカではこれまでも何度か、国民皆保険等の制度が検討されてきました。
多くの人が健康と福祉の重要性に気づいた今、近い内に医療の平等が推進されるかもしれません。

「良い影響」をもたらすべき場所はたくさんある

しかしながら世界一のGDPを誇るアメリカで、そのような状況なのです。
発展途上国では更に悲惨なことになります。ある専門家の試算では、発展途上人口の10%だけが感染したとしても、900万人もの人が無くなる可能性があります。
そもそも衛生意識が乏しく、医療施設も整っていない国々です。対処する術を持ちません。

これらの格差は見直される必要があります。
SDGs(持続可能な開発目標)の3番目は「すべての人に健康と福祉を」という目標です。
他にも「貧困をなくそう」「人や国の不平等をなくそう」という目標も掲げられています。

この停止した社会は、そういった方向に舵を向けるのにいいチャンスかもしれません。
今、多くの人は家で考える時間を持っているかと思います。こういった問題にどのように対処できるのか、私達一人ひとりが考える時間を持つことが出来ます。
人類がこの巨大な問題を解決できた際、SDGsに関するこれらの諸問題についても、「良い影響」を及ぼすことが出来るはずです。

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安藤隆史

この時制で何を生み出せるか考えてます。

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