3G→5Gへの移行で、一部レクサスの救急連絡システムが使えなってしまうとのこと
5G技術が徐々に導入されると、スマートフォンやその他の通信機器の接続性が向上しますが、3Gから5Gにサービスが移行することにより、車両の緊急支援機能に与える影響が発見されました。
シミバレー在住のパトリック・オブライアン氏は、自動車メーカーのレクサスから「既存の3G技術が5Gに移行するため、自身が保有している自動車の無線緊急連絡システムが、2022年10月31日に終了します」と記載されたメールを受け取りました。
彼が保有する自動車の無線緊急連絡システムには、緊急支援ボタン、自動衝突通知、強化されたロードサイドアシスタンス、リモートエンジンスタート、リモートドアロック解除、車両ファインダーヘルプなどの機能が搭載されています。
オブライアン氏はこのメールに対して、「無線緊急連絡システムはハイクラスの自動車ならば標準搭載されている機能です。購入時にこの機能が数年後に無くなると知っていたら、私は別の車を買ったでしょう」と述べています。
自動車の価値は経年や走行距離が伸びることで下がっていきますが、今回の件は、数年以内に購入した高級車の価値が5G導入によって下落するという驚くべき事態です。
AT&T や無線会社は「現在ほとんどの車で使われている3Gネットワークは、2022年には無くなる」と述べています。3Gは、5Gで使用するスペクトラムを消費してしまうため、無くす方が良いのだそうです。
オブライアン氏は「世間で5Gネットワークへの移行の話題が沸騰している中、レクサスがこの話題に対して危機感を抱かず、何の対策も講じなかったことが本当にショックです」と語っています。
さらに彼は、「実際のところ、レクサスは何かしらの対策を講じることはできると思います。しかし、レクサスは顧客に対してのサービスではなく自分たちの節約を選んだのです。」と不満を付け加えました。
たしかに自動車メーカーがワイヤレスシステムについて、「永続的なツールです」とうたっていない限りは、ネットワーク規格の変更に応じてハードウェアをアップグレードする義務はありません。
しかし、何も対応しないというのは顧客を甘く見ているといえます。
オブライアン氏は「もう2度とレクサスは買いません」と語っています。
さて、他の顧客の方たちはどうでしょうか?
参照:https://www.govtech.com/fs/infrastructure/The-5G-Revolution-Could-Affect-Vehicle-SOS-Capabilities.html
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