twitter、リツイートの仕様については大統領選後も継続へ RT全体では23%減少
米twitter社は大統領選前に、公共の会話の清廉性を守るため、リツイートの仕様を変更していました。
依然はボタンを1タップするだけでリツイートできていたのですが、一旦引用リツイートの画面に飛び、そこでなにも入力しなければ通常のリツイートができる、というものでした。
この仕様変更も……いつものtwitter同じく、既存ユーザーにはあまり好意的な評価を受けていなかったのですが、
どうやらtwitterこの仕様を大統領選が終わった後も継続していく方針のようです。
Twitterでは「リツイート」より「引用ツイート」を推奨し、コンテンツを拡散する際に自分のコメントを付けてツイートするよう促しました。この変更の導入は、若干の抵抗を生じさせ、会話に参加する意味や追加する内容について人々に少し考える時間を与えました。この変更を行って以来、リツイートは23%減少し、引用ツイートは26%増加しましたが、リツイートと引用ツイートを合わせた数は実質的に20%減少しました。この変更によりTwitterのサービスで情報の共有量全体を減らしたことで、誤情報の拡散を抑制したことになります。私たちはもっと時間をかけてこの変更の及ぼす影響について検討し、十分に理解していこうと考えており、当面はこのまま継続していきます。
https://blog.twitter.com/ja_jp/topics/company/2020/2020_uselection.html
なお文中にもありますが、このリツイート仕様の変更により、「リツイート+引用リツイート」の数は20%減少したとのことです。
SNSの管理者が「情報の拡散減少を喜ぶ」とはなにか変な気がしますが、フェイク情報が出回っている昨今、twitterとしては健全さを重視したい構えのようです。
タイムラインでのおすすめツイートは復活
また、大統領選前にもう一つ加えられていた変更があります。
自分がフォローしていない人のおすすめツイートが、タイムラインに表示される機能です。
そういえばここしばらく見てなかったな…と今更気づく人も多いのではないでしょうか。
この機能は「復活」となるようです。
Twitterは自分がフォローしている人以外のアカウントやツイートをホームタイムラインや通知によって、おすすめとして表示する機能を停止しました。当初、Twitter上での誤情報の拡散抑制に役立つと考えられたものの、データを分析するとこの変更が誤情報の拡散抑制に大いに役立った(もしくは不正ツイートの通報が減った)という有意な差は見られませんでした。むしろこうしたツイートやアカウントのおすすめを一時停止したことで、多くの人が新たな会話を発見したり、新たなアカウントをフォローしたりしなくなっていたことが分かりました。そこでこの変更を元に戻すことにしました。
https://blog.twitter.com/ja_jp/topics/company/2020/2020_uselection.html
この機能が嫌いな方もいらっしゃるかとおもいますが、依然導入されていた仕様では、減らすことは出来ても消すことはできませんでした……
おそらく多少強引にでも新しい話題に触れさせるほうが、満足度を高くできる、という狙いなのでしょうか。
大統領選やコロナでの情報錯綜・EUの個人情報扱い・国ごとの法や倫理観の違い等、世界を股にかけるSNSもなかなか大変な状況に迫られています。
ただ、twitterの代替サービスがあるか…?と言われるといまいち思いつかないので、まだ大きな問題にはならないかもしれません。