先日twitterはトランプ大統領のアカウントを停止しましたが、同じく「ポリシー違反」と判断したアカウントを凍結しています。
本日投稿されたtwitter社の発表では、その数が70,000件にも及ぶ、とのことです。
Many of the individuals impacted by this updated enforcement action held multiple accounts, driving up the total number of accounts impacted. Since Friday, more than 70,000 accounts have been suspended as a result of our efforts, with many instances of a single individual operating numerous accounts. These accounts were engaged in sharing harmful QAnon-associated content at scale and were primarily dedicated to the propagation of this conspiracy theory across the service.
https://blog.twitter.com/en_us/topics/company/2021/protecting–the-conversation-following-the-riots-in-washington–.html
今回更新されたポリシーに抵触する方の多くが、複数アカウントを所有していたため、影響を受けるアカウントの総数が増加しました。
金曜日以降、当社の努力により7万件以上のアカウントが停止しており、その多くが多数のアカウントを運用しています。
これらのアカウントは、有害な Qアノンコンテンツを大規模に共有することに従事しており、主にこの陰謀論をサービス全体に広めることに専念していました。
Qアノン(QAnon)とは、「児童売春組織を運営している悪魔崇拝者・小児性愛者の秘密結社である闇の政府が、アメリカの政界やメディアを支配している。トランプ大統領は、その陰謀を阻止する救世主である」という陰謀論を拡散しているグループです。
ジョー・バイデン候補の勝利を阻止するために、国会議事堂の建物を襲撃し略奪した人々の多くは、QAnonの支持者とみられています。
参照:https://news.sky.com/story/twitter-suspends-70-000-accounts-linked-to-qanon-12185543
今回70,000ものアカウントが停止されたため、人によってはフォロワー数が数千人規模で上下するとのことです。
ただし、Qアノン関係のアカウントが70,000程度の数であるとは考えにくいため、今後さらなるアカウントの制限が課せられるかもしれません。
トレンドワードに制限も
また、twitterのトレンドは現在話題になっている物を調べる上で、広く用いられていますが、そのトレンドワードにも制限が課さられるとのことです。
以下に関連する話題については、しばらくの間トレンドに入らなくなります。
- 組織的な有害活動
- 市民活動(投票等)の阻害
- 憎むべき行為
- 暴力の美化
- 暴力的な脅迫
- センシティブな(扱いに細心の注意を要する)メディア
ただ、これが日本に適用されるかはわかりません。
昨日の段階で「世界緊急放送」というワードがトレンド入りしていましたが、これは「トランプ大統領が緊急放送システムを使用する」といったQアノン関連のデマがトレンド入りしたものでした。
日本のQアノン関係のデマは、まとめサイトやYoutuber等もアクセスを取得するため利用していることがありますので、果たしてどこまで遮断できるかは微妙なところです。
リツイート・いいね・返信等も制限
またtwitterポリシーに違反するという投稿にも、制限が課せられます。
ポリシーに抵触するツイートについては、リツイート・いいね・返信等が制限されるとのことです。
これは火曜日(本日)から行われます。
ただ、これらの動きが迅速であるがゆえに、果たしてどこまで検閲が許されるのか、一プラットフォームが責を負いきれるのか、いずれ世論操作等に用いられないか、といった点が懸念されています。
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