ソフトバンクの5G +1000円は妥当なのか? しかしまだ待ってもいい理由
いよいよ発表になりましたね!
正直「2020年春」という事前報道を受けて、「どうせ5月末でしょ?なんならコロナのせいで更に遅れるのでは?」と思っていましたが、
さすがソフトバンク。3月27には開始となりました。
そして料金についてですが、特別に5Gのプランを設けるのではなく、+1000円(税別)を支払う方法にしました。
「どうせ1万円ぐらい取るんだろう」「高額になって誰も使わず遅れるパターン」等、予想では散々な言われようでしたが、その下馬評を覆すすばらしいサービスだと思います。
しかも8月末までに加入した場合は、この上乗せ料は無料です。
なかなかの大サービスですね。
+1000円という価格は妥当なのか? 海外はいくらでやっている?
この通常の月額費用に+1000円という価格設定ですが、海外でもおおよそ同じ設定のようです。
例えばアメリカのベライゾンは、通常の料金プランに+10ドル(1070円)で5Gを使うことができます。
韓国の「KT」が提供する5Gについては、月額8000円というプランがありますが、日本の携帯料金と同じく、2年契約でここから色々割引があるようです。
だいたい5000円ちょっと程度に収まるとのこと。
なお余談ですが、韓国通信大手3社は、政府から5G値下げを要求されているのですが、頑として断っているようです。
いかに5Gに設備投資を行い、利用可能範囲を広げるかの競争もあるので、難しいところです。
エリアが限定されているので、住んでる場所によってはまだ待っても良いかも…
なお、価格より先に気にしたほうが良いのは、自分の利用するエリアが対応しているかどうかです。
3月27日時点でのSoftbank5G対応エリア(PDFファイル)
まずもって東京・千葉・石川・愛知・大阪・広島・福岡以外の県にお住まいの方は、対象外になります…
そしてその県の中でも、対象地域はほんの少しです。
例えば福岡県の場合、3/27時点では、福岡市博多区の一部・天神3丁目の一部でしか使うことができません。
4月末・夏になってくるともう少し増えてきます。(私の家は夏に対応するようです)
おそらく5Gに変えよう、という方は機種も合わせて変えられることと思います。
自分の利用区域が対応するまで待つなら、5G対応機種もおそらく安くなってきている頃でしょう。
焦って申し込む必要はありません。
正直、速度はまだそんなに出ない
そして対応エリアの問題の他に、速度の問題もあります。
「5Gが世界を変える」という記事を、私や他のBLOGもたくさん書いてきましたが、そのイノベーションの多くは5Gの圧倒的な速度に裏打ちされています。
しかしながら、今回ソフトバンクがスタートさせるのは「100MHz幅」での5Gのみです。
理論値では下り最大で「2Gbps」出る形ですが、すでに「1Gbps」以上の理論値を持つ4G回線があります。
それを考えると、「3月から驚愕のダウンロード速度が体験できる!」という期待は、いささか過剰かもしれません。
なお、理論値「20Gbps」を出せるとされる「ミリ波」による本命5Gですが、こちらは特に開始時期等は言明されていません。
今回5G対応とされているスマートフォンにも、「ミリ波」に対応しているものはありません。
もしあなたがお金持ちでなく、超速インターネットを期待されておられるなら、機種変更はまだ待ったほうがいいでしょう。
それでも5Gには期待していい
ここまで読まれてがっかりされましたか?
5Gに期待する声は大きいにもかかわらず、まだ時代変化の足音は聞こえてきません。
しかしよく考えてみて下さい。あの世界を一変させた「スマートフォン」ですら、
「ガラケー」の販売台数を追い越すまで4年以上掛かっているのです。
どうしても変化には時間が掛かります。
しかし、着実にスマートフォンが世界を変えていったように、5Gが世界を変えることも、ほぼ約束された未来です。
なお、今回ソフトバンクの榛葉副社長は、5G普及計画を2年前倒しし、2022年末までに「人口カバー率90%を目指す」と明言したようです。
まずは時代の変化の第一歩が踏み出されたことを、喜んでも良いのではないでしょうか。
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