台風時、窓ガラスにガムテープで補強するのはかえって危険!
台風の際、画像のように窓にガムテープを貼る姿が、度々見受けられます。
これは日本だけの対策ではなく、台風やハリケーンの際、窓にガムテープを貼るのはよく見られる光景のようです。
実際今週末、九州に上陸する恐れがある、台風10号について、
多くの人が養生テープを買ったため、すでに品薄状態とのことです。
「養生テープ」九州で需要増 「特別警報級」台風10号への備えか
しかし実際のところこの対策方法は、効果がないばかりか危険度を上げていると警告されています。
Center officials are joining with a consumer advocate group at the National Hurricane Conference in Orlando, Fla. this week to encourage residents to skip taping their windows when a hurricane is heading their way. They believe it leads to a false sense of security and actually increases danger.
https://www.cbsnews.com/news/hurricane-experts-stop-taping-windows-for-storms/
国立ハリケーンセンターの職員は、今週フロリダ州オーランドで開催された全米ハリケーン会議で、ハリケーンが向かっているときには窓にテーピングを貼るのをやめるよう住民に呼びかけている。彼らは、それが誤った安心感につながり、実際に危険を増大させると考えている。
「実際に効果があるかどうかは別として、やって悪いことではない」と思われますか?
残念ながらそれは間違いです。
通常窓ガラスは、砕けるときに細かい破片になって飛び散ります。それはたしかに危険なものではありますが、あなたの命を奪うには至りません。
しかし窓ガラスにガムテープを貼ってしまった場合、破片はかなり大きくなります。
5年前にABCニュースが行った実験の動画が下記にあります。
何も貼っていない普通の窓と、「米」の形にテープを貼った窓があります。
これに角材を当てて割った場合の破片を比較してみます。
比較部分をキャプチャ・編集してみました。
通常のガラスの破片は細かく、小さくなっているのに対し、テープを貼った方の窓ガラスは大きく尖っています。これが割れた窓から飛んできたら明らかに危険です。
なお多くの専門機関は、ガムテープを窓に貼るのではなく、
・雨戸、シャッター等で防御する
・家の周りから飛びそうなものを排除する
といった対策を進めています。
もし雨戸もシャッターもないが、どうしても窓を守りたい場合は、1.5cm以上の板を窓の外に貼って、ネジもしくはボルトで固定することだといいます。
ただ今からそれを行うのは大変だと思いますので、台風の際とにかく「窓に近寄らない」ことを意識してください。
そして万一窓が割れたら、窓のない部屋、もしくはお風呂場等に避難しましょう。
その際スマホとバッテリー、そして靴を用意しておくと、災害後も便利です。
※ちなみに極稀に「窓を予め開けておけば、風圧で割れることがない!」と考えてしまう人が出てくるようですが、ただただ危険なだけで何も得することはありませんので、その考えは捨てましょう。
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誤解生むからやめたほうがいい
そもそも危険ならニュースでも紹介しないだろ
誤解を生む記事の投稿はやめたほうがいい
何が本当なのか分からない〜
テープ貼らないと、細かいガラスの破片が部屋中に散らばる。後片付けが大変だからテープ貼る。(経験者)
テープを中途半端に貼るからダメなんだよ(強度の差が出る)
ガラス飛散防止フィルムを全面に気泡なく貼るのが良い
透明なフィルムを選べば年中貼ってても気にならないし