5Gについては、コロナに関係しているとか、鳥が死ぬ等、非科学的なデマが横行していますが、こちらは科学的な要素のようです。
ラトガース大学が行った研究では、高速のネットワーク通信を提供する5Gは、天気予報の的中率を低下させる恐れがあると述べています。
5Gは、従来よりも高い周波数を使用して通信を行うことで、ネット速度が向上する技術で、あと2、3年で普及するといわれています。
ラトガース大学の研究は、2020年にIEEEが開催した「5Gワールドフォーラム」で発表されました。
彼らは、コンピュータ・モデリングを使用して、送信機から周波数帯やチャンネルへの意図しない放射が、2008年のスーパーチューズデー・トルネードの予測に与える影響を調査し、5Gが気象予測に与える影響を定量化しました。
気象予報士は、天気予報に必要なデータを衛星から取得します。ラトガース大学の研究では、衛生上にある、大気中の水蒸気の量を測定する「ディープ・L・センサー」が、5Gの周波数帯からの信号によって狂わされると述べています。
研究結果として、-15から-20デシベルワットの5Gの場合、スーパーチューズデー・トルネードの予測において降水量0.9ミリ、華氏2.34度の誤差を与えました。
ラトガーズ大学のマンダヤム教授は、「今回の研究で判明した誤差は、5G研究家はとるに足らないものと感じ、気象予報士は由々しき事態だと感じるでしょう。どのみち5Gを広めて行くためには、今回の研究と同様に、スペクトルリソースの動的な再割り当てや、5Gの周波数帯を考慮した気象予測アルゴリズムの改善などの研究を行っていかなければならない。」と述べています。
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